最近、韓米両国が米国産牛肉の輸入について合意した内容は、正確に言えば「輸入再開」だ。しかし、一部ではまるで初めての「牛肉市場開放」だと主張し、一部国民もこのように誤解している。
米国産牛肉は、両国の合意により、すでに金大中(キム・デジュン)政権時代の2001年に輸入自由化に踏み切り全面開放された。しかし、03年、米国で牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛が発見され、輸入禁止となった。
06年、輸入の衛生条件に合意して輸入を再開したが、その後、牛肉に骨などが発見された。輸入再開と禁止を繰り返し、今回、また輸入衛生条件を改正し、輸入範囲を広げた。
農林水産食品部の李サンギル畜産政策団長は、「輸入衛生条件は一種の非関税障壁となっており、自由貿易を実施している国家同士でいつまでも先送りすることはできない。国民の一部で輸入衛生条件の改正のことを、まるで新たな市場開放だと誤解している例が少なくないようだ」と話した。
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