▲減る公試族〓昨年まで毎年志願者が増え続け「神様から与えられた職業」とまで言われた公務員の人気に異変が起きている。
ソウル銅雀区鷺梁津(トンジャクグ・ノリャンジン)にある行政考試及び公務員試験の専門予備校であるA学院とB学院は昨年の同時期に比べて、受講生が20%程度減少した。
さらに大型の公務員試験予備校である釜山(プサン)のC学院と大田(テジョン)のD学院も受講生が昨年よりそれぞれ50%と10%程度減少した。
大学3、4年生の学生を対象に運営されてきた漢陽(ハンヤン)大学の「7級公務員対策クラス」は、今学期の志願者が大幅に減ったため廃止された。
このような変化を反映するかのように、先月に受付を締め切った9級公務員試験は昨年に比べて募集人員が469人増えたのに対し、受験者はむしろ2万1788人も減った。
行政考試の受験生が多く集まるソウル冠岳区新林洞(クァンアクグ・シリムドン)の予備校街も、事情は変わらない。
E学院の関係者は「新林洞の場合、全体的に例年に比べて行政考試入門者が30%程度減少した」とし「1次試験である公職適格性評価(PSAT)が厳しい上に、最近の政府の公職社会への構造調整方針が決定的な影響を及ぼしたようだ」と話した。
▲「サーバント」になることを心配〓公務員ブームが冷めているのは李明博(イ・ミョンバク)大統領が直接前面に出て「公務員サーバント論」を主張するなど、政府が公務員組職に対する強い改革意志を明らかにしているためと見られる。
就職専門会社の「キャリア」が、1月に公務員試験受験生を対象に実施した調査の結果、回答者の34.2%は新政権の政府組職再編の動きを理由に公務員試験の受験をやめるつもりであることを明らかにした。
同じく就職専門会社の「インクルト」のアン・ワンギョ氏は「公務員試験を諦める人の多くが安全性に不安感を感じている」として、「高い英語のスコアとライセンスを持っている受験生であるほど諦めるケースが多い」と話した。
3年間、行政考試の受験を目指してきた成均館(ソンギュングァン)大学4年生のチョ某氏(25・女性)は「この頃、行政考試受験生の間では『わざわざ難しい試験にパスしてサーバントになるのか』という話まで出ている」と話した。
▲民間部門に優秀な人材が集中すべき〓専門家らは公試族の減少を「国の競争力」向上の面で肯定的に見ている。忠南(チュンナム)大学自治行政学科の金鍾晟(キム・ジョンソン)教授は「公共部門は民間部門をサポートする役割を果たさなければならない」として、「公務員に対するメリットが少なくなり、優れた能力を持っている人であるほど民間部門を選ぶことは望ましいことだ」と話した。






