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[社説]「労組も礼儀に従う」

Posted March. 19, 2008 03:02,   

チャン・ソクチュン韓国労働組合総連盟委員長は一昨日、就任の挨拶をかねて、趙錫来(チョ・ソクレ)全国経済人連合会会長を訪問し、「労組も礼を正して対話を行うつもりだ」と話した。趙会長は、「労組を見下すような企業があれば、教えてでも(パートナーシップの必要性を)自覚させる」と答えた。二人の決心の通りに、労使が礼儀をわきまえて共生の道を志向するならば、韓国の未来はさらに明るくなるだろう。

これまで労使の衝突現場では、「資本」と「労働」の関係を越えて、会社の基本的な位階秩序すら無視したむやみな暴言や暴行が後を絶たなかった。昨年初頭、現代(ヒョンデ)自動車・蔚山(ウルサン)工場の仕事はじめの会場では、ボーナス削減に不満を抱いた一部の組合員が消火器を噴射しながら乱入し、社長が怪我をするというトラブルが起きた。4年前、ある大手企業では組合員が会長の顔をかたどった人形の首を切る「首切りパフォーマンス」を行った。「労働」が「資本」をこのように敵対視することは、自分たちの存立の根拠を否定することに他ならない。韓国の労組も、いまや成熟した姿を示す時期に来ている。

最近、闘争一辺倒の姿勢から脱却し、労使間の自主的な合意に基づいて無紛争や賃金凍結を宣言する事業所が増えていることは、韓国の労使関係における望ましい変化の兆しであると言える。LG電子や東国(トングク)製鋼、大韓(テハン)航空など10社余りの大手企業の労組が、今年の賃金団体交渉を紛糾することなく終わらせた。国民生活と直結する公共部門の労使であるソウル市バス運送組合の労組も先日、物価上昇率(昨年は2.5%)より低い2%の賃上げに合意して、スト無しを宣言した。守旧的な強行政治闘争路線を固守している全国民主労働組合総連盟の指導部も、時代遅れの姿勢からは脱却した方が賢明であろう。いたずらっ子も幼い時こそ愛嬌だが、一生そのまま暴れていたのでは、見放されてしまうのと同じである。

韓国労働組合総連盟のチャン委員長は、「企業は社会的な責任や非正期雇用者問題の解決に力を入れ、政府は公共料金や学費の据え置きといった物価引き上げへの抑制策を打ち出し、労組は賃金凍結と生産性向上によって連帯する労使政共同宣言をするといった具体案も推進しよう」と提案した。労働界の指導者としての勇気と、しっかりとした代案を提示する同氏のリーダーシップが際立っている。