三星(サムスン)グループの裏資金疑惑を捜査している趙俊雄(チョ・ジュンウン)特別検察官(特検)チームは6日、カトリック教神父の集い・正義具現全国司祭団が追加で発表した「三星グループの金品ロビー疑惑」について、今後徹底的に捜査すると語った。
特検チームは、司祭団の公表内容に関連して「金勇𨩱(キム・ヨンチョル)弁護士から具体的な陳述を得て、資料を入手する」と述べ、「必要なら、司祭団からの資料提供も受け、疑惑について徹底的に捜査する」と明らかにした。
特検チームは特に、金弁護士が金品を直接渡したという司祭団側の告発を、捜査着手のための手がかりになると見ている。
尹晶石(ユン・ジョンソク)特検補は、「まず金弁護士からの陳述を詳細に受けることが重要だ。金弁護士本人も持っている資料をすべて提供しなければならない」と話した。金弁護士は来週中に特検チームに自ら出向くことを検討しているという。
特検チームは、金弁護士が捜査されれば、昨年11月に検察総長と最高検察庁の中央捜査部長、国家清廉委員長などに対する「1次暴露」の内容についても捜査すると明らかにした。
金弁護士はこれまで、特検チームの捜査に対し何度も参考人の資格で出てきていたが、政官界のロビー疑惑については具体的な陳述をしていなかったと特検チーム側は語った。
特検チームは前日、崔匡海(チェ・グァンヘ)三星グループ戦略企画室副社長に対して、裏資金造成疑惑などについての被疑者訊問調書と参考人陳述調書を作成したと明らかにした。
一方、三星ロビー疑惑に関する司祭団の告発及び捜査と関連し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は6日、短く「残念だ」と語っただけだと李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官が伝えた。
また、大統領府の関係者は金弁護士について「検事も経験された方として、このような問題を引き起こした場合は、その当事者が自ら証拠を提示しなければならないということを知っているはずなのに、金弁護士の主張はこうした捜査の原則にすら反している」と話した。






