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[オピニオン]株価デカップリング

Posted January. 30, 2008 03:29,   

米ニューヨーク証券市場は韓国時間の午後11時半に取引を開始する。熱心な株投資家たちは、ニューヨーク証券市場のスタートを見守ってから床に入る。上昇の勢いで始まった日は、心地よく眠れるが、最近のように、乱高下するときは寝付きが悪い。明け方に覚ませば、まずはニューヨーク市場の終値に目を通す。韓国証券市場が米国と同様の方向に動いているため、投資家たちの生活のパターンまで変わったのだ。

◆コスピ指数が2000ポイントに向かって疾走した昨年春、韓国証券市場は独自性を強調する論理が汝矣島(ヨイド)証券街で取りざたされた。韓国株価はこれ以上、米国が上がれば上がり、下がれば下がるような従属関係にないという見方だった。いわゆる、韓米株価のデカップリング(decoupling=脱同調化)現象が、国内証券市場の新たな流れとして台頭したのだ。韓国や中国などのアジア新興市場国の経済規模が拡大し、企業実績も良好で、アジアが世界証券市場の中心となるだろうという分析すら出た。韓国証券市場の「独立宣言」が迫っているかのような雰囲気だった。

◆米証券市場の影響力は昔ほどではないとはいえ、米国は世界の国内総生産(GDP)の約25%を占める経済大国であり世界最大の消費国だ。米国の大手金融会社各社がサブプライムローン(低所得者向けの住宅ローン)の焦げ付き問題解決のため、中東やアジア諸国から資本を調達しているものの、グローバル資本市場の主導権は依然として米国が握っている。ニューヨーク市場に敏感な外国人投資家たちの動きは、国内証券市場を一喜一憂させている。国内株価が米国に端を発した寒波で、年明けから力なく崩れたのも、それと無縁ではない。

◆数ヵ月前、大半のアナリストたちは証券市場が上昇局面に差し掛かったと主張した。さらには、コスピ指数の3000ポイント突破も遠くないとまで公言した専門家もいた。しかし、株価が引き続き下がると、抵抗線はいつのまにか1500ポイントまで下がった。「天気予報や証券市場への展望は間違えるためにあるものだ」という言葉もあるが、きちんとした釈明すらなく、論理を覆すありさまは目に余る。「中途半端な専門家」が大手を振る証券市場で失敗しないためには、投資家が自ら判断せざるを得ない。

朴元在(パク・ウォンジェ)論説委員 parkwj@donga.com