企業寄りの政策を推進する李明博(イ・ミョンバク)政府の発足を控えて、主要企業グループが今年の採用人数を当初の計画より増やす動きを見せている。
とくに、このような動きは李明博当選者が最近、財界のトップたちと会談した席で「投資や採用の拡大」を要請した後、目に見えており、「李明博効果」が採用市場でも現れるだろうという見方も出ている。
東亜(トンア)日報の産業部が10日、民営化された公企業を含めた資産基準上位10のグループ(純粋な公企業は除外)の採用担当者たちを対象に、今年の採用計画を調査したところ、LGや錦湖(クムホ)アシアナ、ロッテ、ポスコの4つのグループが、昨年末に樹立した今年の大卒新入社員の採用規模を上方修正する予定だ。
また、SKとKTは、採用規模の拡大を積極的に検討していることがわかった。
昨年3000人余りの大卒新入社員を採用したLGグループは、「具体的な採用人数の確定はしていないものの、今年は昨年よりさらに多く採用することになると思えばいい」と明らかにした。
錦湖アシアナグループは当初、今年の社員(経歴社員を含む)の採用規模を2200人余りと立てたが、最近、2600人余りへと400人余りをさらに採用する計画だ。
SKグループやKTも、今年の採用規模を拡大する案を検討している。
SKの採用担当者は、「財界への李当選者の採用拡大の要請に応えようとする雰囲気が広がっている」とし、「昨年の採用より10〜15%増やす計画だ」と伝えた。
KT側も、「まだ採用計画は確定していないものの、昨年より拡大する方向に検討している」と話した。
当初は今年の採用規模を減らすつもりだったが、昨年の水準を維持する方向に転換した企業も出ている。
ポスコの採用担当者は、「李当選者が経営環境の改善に積極的に取り掛かるのをみて、今年も昨年レベルの200人余りを採用することを決めた」と話した。ポスコは昨年12月、「ここ2年間、大卒新入社員を採用しすぎて、08年は10〜150人の水準と採用規模を縮小する計画」があることを明らかにしたことがある。
昨年、1300人余りを採用したロッテグループも、今年は1000人余りへと縮小する方針を撤回し、1300人余りの水準をそのまま維持することにしたという。
10大グループのうち、現代起亜(ヒョンデ・ギア)自動車、GS・韓進(ハンジン)グループは、当初計画した水準の人材を新規採用する計画であり、事業計画を確定していない三星(サムスン)グループの採用規模はいまだに決まっていない。
一方、採用情報会社「キャリア」は3〜7日の間、売上高トップ500社を対象に今年の採用計画を調査した結果、今年の採用予定規模は昨年より1.2%増の2万8599人であることが分かった。
キャリアでは、「500社のうちまだ採用計画を樹立していない112社を考慮すれば、今年の各企業の新規採用人数は、少なくとも3万人を超えるだろう」と説明した。
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