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心身がともに幸せの国へ 進化を繰り返すスパ

心身がともに幸せの国へ 進化を繰り返すスパ

Posted January. 11, 2008 07:24,   

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この上ない休息とも言い、一番高価なチャムサリ(健康志向的な生き方)とも言う。贅沢の極致と言う人もいる。スパ(Spa)のことだ。スパという言葉を聞いて、ただ温泉とかスキンケアを思い浮かべれるとすると、最近のトレンドに立ち遅れている人だ。でなければ、休息の必要性を感じない人かも知れない。鉱泉水が湧き出るベルギーの休養都市のスパウ(Spau)から由来したスパは、数年前までも温泉と同義語で通じた。

しかし、2〜3年前からソウル江南区鴨鴎亭洞(カンナムグ・アプグジョンドン)や清淡洞(チョンダムドン)などにスキンケアを専門にするスパショップができ始めてから、スパはお風呂だけでなく、マッサージ、スキンケアを同時に受けることに意味が拡大した。最近は、さらにワンステップ進んでいる。スキンケアはもとより、疲れた身体と心までケアする「ヒーリングスパ」が新たなトレンドに浮上している。

「ヒーリングスパ」は、スキンケアに重点を置く従来のスパと違い、身体と心を安らかにすることを何より重要に思う。ソウルの行ってみるに値する「ヒーリングスパ」を紹介する。

●温められた石で疲れた心身を癒す

「心臓疾患がおありですか」。パークハイヤットホテルのスパ「パーククラブ」に立ち入った時、支配人の金ギジュンさんが投げかけた最初の質問だ。ガウンに着替えて出てきたら、質問紙を渡された。最近、入院したり手術を受けたことはあるか、特別に不便なところはないかなどを聞く内容だった。お客に一番適したプログラムを処方するための手続きだ。

後ろ首が重いと言うと、金さんは「ラ・ストーン・セラピー」を勧めた。同氏は、「熱い石と冷たい石を交互に使ってストレスと筋肉痛を無くし、新陳代謝を円滑にする」とし、「トリートメント(管理)のレベルを超えて、心身の健康とバランスを取り戻す癒し効果がある」と紹介した。

ちょうどよく温められた石の上に横になると、まるでオンドル(床暖房)の上に横たわっているような気がした。経歴8年と自分を紹介したセラピスト(マッサージとスキンケアを行う癒し屋さん)は、つるつるの石を利用してマッサージをした。

けだるさが押し寄せてきた。いつの間にか眠り、肌に冷たい石を触られると目が覚めるパターンを繰り返した。

支配人の金さんは、「トリートメントを受ける途中、眠られるお客が多い。心身ともにリラックスしているという意味」と話す。

ラ・ストーン・セラピーの価格は、「お顔」(1時間30分)と「ボディ」(1時間30分)がそれぞれ23万ウォン、「お顔+ボディ」(2時間30分)は34万ウォン。

●日常を忘れさせる安らかな空間のマジック

Wソウルウォーカーヒルホテルの「アウェースパ」に足を踏み入れると、日常から離れる方法が海外旅行のほかにもあるという事実に気付く。スパプログラムを受ける「トリートメントルーム」は、誰も押し入ることができない秘密の空間に来たように、断絶感まで感じられる。ベージュ色の壁面や仄かな照明、高級なインテリアが織り成すマジックだ。

スパを受ける前、10分間作成したアンケート紙をベースに、オーダーメード型のスパプログラムが始まる。血液循環と毒素の排出を助ける「アウェーマッサージ」(60分に17万ウォン)というプログラムだ。

足からスタートして脚—背中—首—肩の順にアロマオイルや各種ローションなどをつけるセラピストの手動きに体中が武装解除されるようだった。時間が止まったように感じられたが、1時間が矢のように過ぎた。

アウェースパのマネージャーの李ジヒョンさんは、「心身が安定し楽になってはじめてお肌もきれいになり、真の美しさが得られるという考えで、単なるスキンケアのレベルを超えて、心身の安らかさを追求する」と話す。

アウェースパは、インドの伝統瞑想医学の「アユルベディック・トリートメント」を運営する。スパ利用者は、アンケート紙の作成を通じて自分の体質に合うマッサージスタイルとハーブ薬草を勧められる。老若者とセラピストが一緒に水中でストレッチングをする「ワッチュ」という名前の草もある。

●不眠症—頭痛に利くキャンドル・プログラム

グランドハイヤットホテルの「ザ・スパ」は、不眠症と頭痛に悩まされる人のため「イヤーキャンドル(Ear Candling)」プログラムを行っている。アロマ香が含まれた特殊なロウソク(キャンドル)を耳に挿して火をつけると、ロウソクが燃焼しながら耳の中の埃は外へ排出される。アロマは耳の中に入って、お鼻と喉をきれいにする。お肌やお鼻ではなく、耳を通じてアロマが吸い込まれるようにする方法だ。

ザ・スパの関係者は、「イヤーキャンドル・トリートメントは脳に酸素を供給して頭痛を和らげ、不眠症に悩まされたり心理的に不安な人に効果がある」と話す。価格は頭皮マッサージを含めて60分に11万ウォンだ。

●ストレスクリニックとしてスパを運営する病院も

ソウル江南区(カンナムグ)の新沙(シンサ)駅十字街にあるソウルコスメディクリニックは、「本格メディカルスパ」を掲げ、昨年11月にオープンした美容専門クリニックだ。皮膚科と整形外科の専門医らが患者らの状態を把握して、薬を処方するようにお客に合う水温や時間、入浴剤などを勧める。

お医者さんが常駐するので、スパだけでなくレーザー治療やボトックス、肥満クリニック、ストレスクリニックなどの医療サービスもともに受けられる。スパ価格は診療費を含めて60分に8万ウォンからだ。



buddy@donga.com