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首相申し入れ、朴槿恵氏の選択は

Posted January. 08, 2008 08:16,   

朴槿恵(パク・グンヘ)前ハンナラ党代表は、首相職の申し入れを受け入れるのか。

李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者と側近たちの最近の最大の悩みは、朴前代表が首相職を受け入れるかどうかだ。李当選者周囲の元老グループと若手議員は、朴前代表を首相候補の第1順位に挙げているが、朴前代表側で首相職の受け入れに否定的な気流が漂っているためだ。

しかし、朴前代表が国益を最優先の価値と考えることから、「政治工学的状況」を考慮して、首相職の申し入れを断らないとの分析も多い。

●「総選挙対策で前半期は困難」の声も

李当選者の側近たちは朴前代表が首相になる場合、△総選挙で安定した過半数議席の確保、△李会昌(イ・フェチャン)元ハンナラ党総裁の保守新党を破って、慶尚道(キョンサンド)と忠清道(チュンチョンド)圏を掌握、△和合による安定した国政運営などの強力な効果があると期待している。

しかし、朴前代表の側近議員たちは、首相職受け入れに概ね否定的だ。首相になる場合、4月の総選挙に出馬できず、総選挙支援遊説ができないことから、党内の勢力維持が難しいという論理だ。

朴前代表の側近である金武星(キム・ムソン)最高委員は電話取材で、「任期後半ならわからないが、前半期には難しくないか」と話した。側近議員の中には、朴前代表が7月の全党大会で党代表を再び務めることを望む人もいる。

朴前代表の一部の側近議員には、「李当選者側が朴前代表を首相に任命するのは、党内の反対勢力を壊滅しようという意図だ」という解釈まで出ている。総選挙公認の時期をめぐり、両サイドが対立している状況であり、側近議員たちの反対の声は強まっている。

●「国益考慮し受け入れる可能性も」

しかし、朴前代表を長年補佐してきた「院外の腹心」たちは、「周囲で反対しても、申し入れがあれば、受け入れる可能性が高い」と考える。彼らは「朴前代表が、中国特使団長職を受け入れた過程を見る」と話した。

朴前代表のある側近は、「朴前代表は『愛国』と『国益』だけを基準に判断するため、予測は難しくない」としつつ、「公認問題で敏感な時期に中国特使の申し入れを受け入れたように、李当選者を補佐して国をたて直すことが朴前代表に与えられた時代の召命なら、政治状況を考慮せずに受け入れるだろう」と述べた。

また別の側近は、朴前代表が「党に残って政治発展と国家発展のために働く」と述べた2日の大邱(テグ)での発言について、「首相職自体に関心がないという意味ではなく、『取らぬ狸の皮算用』はしないという意味だ」と解釈した。そして、「朴前代表は行政経験がないため、次期大統領選に挑戦するためにも、首相の経験が役に立つだろう」と述べた。

朴前代表が首相になる場合、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の李海瓚(イ・へチャン)元首相のように、「実勢首相」になる可能性も高い。

●他の首相候補群の反応

朴前代表とともに首相候補に圧縮された李慶淑(イ・ギョンスク)大統領職引継ぎ委員長、沈大平(シム・デピョン)国民中心党代表、鄭雲燦(ジョン・ウンチャン)前ソウル大学総長、尹鎮植(ユン・ジンシク)元産業資源部長官、安秉萬(アン・ビョンマン)前韓国外国語大学総長は、それぞれ異なる反応を示している。

淑明(スクミョン)女子大学総長の任期が約8ヵ月残っている李委員長は同日、あるラジオ放送のインタビューで、関連質問について「(引継ぎ委の業務が終われば)私は大学に戻る」と述べた。しかし、李委員長側関係者は、「今日の発言は、委員長の任期が終わった場合に対する原論的な発言にすぎず、拒否の意志を明らかにしたと見ることはできない」と話した。

沈代表は電話取材で、「現実性に劣る話だ。申し入れはないだろう」と述べ、鄭前総長も、「話しもないのに何について言うのか。私にはわからないことだ」と話した。安前総長は、「初耳で返答できない」という反応を示した。尹元長官は「特に話す言葉はない」と述べた。



sunshade@donga.com