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[社説]国会、盧大統領任期中に韓米FTA批准に同意せよ

[社説]国会、盧大統領任期中に韓米FTA批准に同意せよ

Posted December. 31, 2007 05:29,   

大統領選挙の雰囲気から脱して、国政の主要な当面の懸案に取りかかるべき時だ。韓米自由貿易協定(FTA)の国会批准同意もその一つだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は先週、李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者と会った席で、「(私の)任期中に、韓米FTA批准同意案が処理されることを望む」と述べ、李当選者は「ハンナラ党議員たちを説得する」と肯定的に答えた。実際に両者が緊密に協力してリーダーシップを発揮し、来年2月の国会で必ず処理されるようにしなければならない。

韓米FTA批准同意は、第17代国会の最後の役割である。政府が、あらゆる困難の中でも韓米FTAを推進した意思と過程を国会もよく分かっているだろう。FTA特別委員会を構成して、政府から交渉過程の報告を一つ一つ受けもした。来年4月の総選挙を経て、5月に構成される第18代国会に送ることになれば、無責任極まりないことだ。

大統領選挙時の有権者たちは、「韓国牛を守り、この国の農業を守る」と主張して反FTAを叫んだ一部候補に背を向けた。いっぽう、国内の対策づくりを条件にして韓国経済を再生する「強力なFTA推進」を公約した李候補に票を投じた。韓米FTAは、「洞窟の中の左派たち」の主張のように韓国経済が米国に属する契機ではなく、貿易規模世界11位の韓国が外にさらに伸びていくうえで必要な足場になるという点を、多くの国民も分かっているためだ。

韓米両国はFTA交渉を通じて、ライバル市場へのアプローチの機会を得る一方、自国の市場を開放するものとした。透明で対等な交渉の末、韓国は、中国や日本もうらやむ「FTA先進国」に跳躍する足場を築いた。むろん、構造調整や競争力脆弱部門に対する支援などの問題が残っているが、これは補完策をつくっていけばいい。

米国の下院と上院は先月と今月、ペルーとのFTA批准同意案を圧倒的票差で可決し、韓国にも肯定的な信号を送った。しかし、韓米FTAに対しては、米国国内でも反対世論が手強いうえ、米国社会の関心が来年11月の大統領選挙に注がれており、批准同意を楽観することはできない。米議会を圧迫するためにも、韓国がまず国会の批准同意を処理する必要がある。