「複数の正解が認められ、個人的には幸いだが、この問題で評価院長が辞任することになり申し訳なく思っている」
今月18日に韓国物理学会あてに電子メールを送り、大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験に相当)の物理Ⅱ、第11問の出題にミスがあることを指摘し、韓国教育課程評価院から「複数の解答」を認められたソウルJ高校3年の李某君(18)は自分の問題提起が大きな波紋を広げるとは予測できなかったと話した。
李君は、「明らかに教科書で習ったものとは異なったので評価院に異議を申し立てたが、正解ではないと言われてあまりにももどかしく、悔しかった。もう一度確認するつもりでメールを送った」とし、「複数の正解が認められ、定期募集に志願した他の受験生が相対的に不利益を受けるのではないかと思われ、とても気になる」と心境を語った。
すでに修能の成績発表が終わったうえ、一部の大学では定期願書の受付を終えているため、大きな期待はしていなかったが、評価院が突然態度を変え、複数正解を認めたので驚いたという。
李君は、「問題に対する異議申し立てを検討する際に、評価院外部の専門家が多く参加し、客観性と信頼性を高めることで、今回のような混乱や気分を害する状況が生じるのを防いでほしい」と注文した。
学校で成績上位グループに属する李君は、等級調整により物理Ⅱが第2等級から第1等級にランクアップした。工科大志願者として、すでにソウル大の定期募集に願書を提出しており、27・28日に受付が延長された他の上位グループの大学にも志願する計画だ。
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