三星(サムソン)グループの李鍾旺(イ・ジョンワン)常任法律顧問兼法務室長(58=社長級)が9日、辞表を提出した。李室長は同日夜、三星戦略企画室の職員に送った電子メールで、三星グループ法務チーム長を務めた金勇𨩱(キム・ヨンチョル)弁護士(49)が提起した三星秘密資金疑惑について、「虚偽の暴露」と批判した。李室長の辞表は12日頃受理される見通しだ。
李室長の辞任は、今週から本格化する三星秘密資金関連の検察捜査をめぐり、三星と金弁護士側が繰り広げる実際の攻防の前奏曲という観測が流れている。
▲「虚偽の暴露に恥辱の念」〓李室長は電子メールで、「金弁護士の問題で会社に言葉では言い尽くせないほどの被害を与え、法務責任者として恐縮している。この事件の本質は、金弁護士が虚偽の暴露をしたものだ」と主張した。
そして、「金弁護士は、検事出身の法曹家として三星役員として約7年間在職したことを根拠に、事実を巧みに捏造して事実であるかのように信じ込ませている」としつつ、「このような破廉恥な行為をする人が弁護士だという事実は、同じ弁護士として恥ずかしいことだ」と非難した。
李室長は特に、「金弁護士の夫人が今年の8月と9月に『脅迫状』を送ってきた時、法と原則で対応しない考えを経営陣に提案し、結果的に会社に大きな被害を与えた。その判断に責任を負わなければならない」として、辞任の背景を説明した。
「収賄検事」論議については、「三星の職員の中に、わいろを渡せと指示された人がいるのか」と反問した。
いっぽう李室長は、辞表提出に先立ち、大韓弁護士協会に弁護士登録の取り消しを申請した。「今後、法曹人としての活動は一切しない」として、弁護士の資格を自ら放棄したものだ。
李室長は、李鶴洙(イ・ハクス)三星グループ戦略企画室長にも相談せず辞表を出したという。三星関係者は、「李鶴洙室長は夜遅くまで、くたくたになるほど説得した」と伝えた。
李鍾旺室長は、第17回司法試験に合格し、法務部検察1課長、ソウル地検刑事部長、最高検察庁捜査企画官など、検察内の「エリートコース」を歩んできた。99年の「服ロビー」事件当時、検察首脳部と対立した時も、今回のように辞表を出している。
▲脅迫状の内容は?〓三星は、金弁護士の夫人が3度送った脅迫状について、「金を要求したものと解釈できる」と明らかにした。
李スヒョン三星法務室常務は同日、記者に対し、「李室長は自分の提案によって、会社が手紙に対応せず、事件が拡大したことについて責任を感じたようだ」と話した。
李常務は、三星の対応が守りに回っているという指摘について、「三星が金弁護士を告発すれば、個人と三星、弱者と強者の争いに映る可能性がある。そうなれば、多くの人が心情的に弱者の肩を持つ状況が生じないか」と話した。さらに、「事実関係を明らかにし、真相を究明することが重要だ。法的に対応する問題は、事実関係がすべて究明された後に考える問題だ」と強調した。
そして、「李室長が辞職する前に、事件をまず収拾すべきではないか」という質問に、「今回の事件は比較的単純だ。事実関係が争点だからだ」としたうえで、「法解釈をめぐってはいくつかの意見がありうるが、事実が2つあるはずはないではないか」と述べた。
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