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[オピニオン]親指クラブ

Posted September. 28, 2007 03:17,   

「錦実はこの本を書きながら長く病んだ。もうキーボードからも自由になったので、元気に満ちた『50代のお姉さん』に戻ってほしい」

昨年、ソウル市長選挙に出馬し落選した康錦実(カン・グムシル)元法務部長官が『30歳のあなたに』という本を発表した時、言論人の高宗錫(コ・ジョンソク)はこのように書いた。してみると、康錦実は多くの人々が「何かに戻ってほしい」と待つ存在だったようだ。市長選挙が終わった後にも支持者たちは「いつかはまた戻ってほしい」と話した。

◆康錦実が帰ってきた。康錦実は一昨日、大統合民主新党の禹元植(ウ・ウォンシク)、金栄春(キム・ヨンチュン)、崔宰誠(チェ・ジェソン)議員とともに「親指クラブ」の発足を知らせる記者会見を行った。今度は「親指のお姉さん」として帰ってきたわけだ。新党が大統領選挙の最後の国民興行カードとして出したモバイル投票の参加率があまりにも低調で、広報ボランティア団を作ったというのだ。新党のモバイル選挙人団募集の目標は100万人。しかし、昨日まで申し込んだ人はわずか4万人程度だ。「親指クラブ」会員第1号の康元長官は「まだ希望がある。親指で携帯電話のキーを押して直接新党の大統領選挙候補を選ぼう」と参加を訴えた。

◆康錦実はどうして帰ってきたのだろうか。「党員だから」では理解に苦しむ。予備選挙の参加の話が出た時も、康錦実は「私がチアリーダーか」と首を横に振った。では、なぜか。「情にもろくて…。それとも、携わった政権なので、ただ知らぬふりをすることができなくて…」というのが知人らの共通の説明だ。ソウル市長選挙の時、共同選挙対策本部長を引き受けた朴仙淑(パク・ソンスク)前環境部次官の表現のように「崩れそうな堤防の穴を小さい拳で防ぐオランダの少年」の心情で帰ってきたというのだ。

◆もしや康錦実は身のほど知らずにも「ジャンヌダルク・シンドローム」に陥っているのではないか。康錦実は市長選挙の時も「生命が許された夜の12時まで生と正面から向い合って戦う戦士」を夢見たが、「戦士の康錦実」は結局戦死した。また戻ってきた康錦実はただ「ソルジャー」に過ぎないのだ。さらにそれでも前職法務部長官が中央選挙管理委員会も心配するモバイル投票を新しい時代の投票方式であるかのように宣伝するのは民主主義の歪曲だ。

金昌赫(キム・チャンヒョク)新論説委員 chang@donga.com