「来月の景品イベントに参加してください。午後、うちの会社に来てください」(大型小売店の購買担当者)
「すみませんが先約がありますので、今度うちの会社に来てください」(農心の関係者)
国内大型小売店の「購買パワー(Buying Power)」が大きくなり、多くの製造メーカーでは、大型小売店の気をうかがっている。「大型小売店に製品を納入できなければ、直ちに売上に大きな支障が生じるため、「低めの姿勢」を押し通す。大型小売店が高飛車な態度で納品価格の引き下げや景品イベントへの参加を要請すれば、製造会社では「やむを得ず」それに応じる。
しかし、大型小売店の高圧的な態度に反旗を翻しているメーカーもある。代表的な会社は農心(ノンシム)や真露(チルロ)、三星(サムスン)電子やLG電子、CJ第一(チェイル)製糖などだ。これらの会社では圧倒的な市場での支配力や多様な販売ルーツを武器に、大型小売店と対等な関係を結び、ほかの会社から羨ましがられている。
国内首位のラーメンメーカーの農心は市場でのシェアが70%に上る。とりわけ「辛(シン)ラーメン」は年間売上が3000億ウォンに上るほど人気が高く、大型小売店から農心のほうに「物量をきちんと供給してほしい」と頼むほどだ。
大型小売店大手「Eマート」の関係者は、「ほかのラーメンケーカーには、おまけの商品をつける『1+1』のイベント参加してほしいと要請するが、農心にはそれができないのが現状だ」と説明した。
CJ第一製糖も圧倒的な市場での支配力が武器だ。生産製品のうち、国内市場でのシェアがトップの製品が20余りもある。とりわけ、「タシダ」や「ヘッパン」は、国内市場でのシェアがそれぞれ82.9%と65.8%に上るほど、圧倒的な優位を保っており、大型小売店と価格の交渉で、自分の意見を堂々と主張する。
昨年9月以来、ソウルを含めた首都圏のEマートの店舗では、真露の「チャムイスル・フレッシュ」ブランドの焼酎を購入することができない。Eマートと真露とが納品価格に合意できず、製品の供給を受けていないためだ。
二つの会社同士の価格紛争は昨年9月、チャムイスル・フラッシュの販売がそのきっかけとなった。Eマートでは真露が05年にハイトに買収されてから値下げを要求してきたが、真露では「納品価格をこれ以上下げるわけにはいかない」と譲っていない。
真露がEマートに対して「大きな声」を出すことができるのは、多様な流通ルートを持っているためだ。真露は全体生産量のうち55%を自分の流通網を通じて飲食店や酒屋に供給している。大型小売店と通じての販売割合は45%だが、ホームプラスやロッテマートには真露が決めた値段で納入しており、Eマートにチャムイスルを納入しなくても大きな打撃はこうむらない。
三星電子やLG電子では輸出の割合が高く、大型小売店に「こびなくてもいい」位置付けになっているとの評価を受けている。全体売上高のうち、輸出の占める割合は昨年を基準として、三星電子が82%、LG電子が74.3%だ。自社の流通網や電子製品売り場での販売の比重も高い。
ロッテデパート・流通産業研究所のぺク・インス所長は、「製造会社が大型小売店に引きずりまわされないためには、圧倒的な市場支配力やブランドパワー、多様な販売ルーツのうち一つを確保しなければならない」と話した。
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