ニセ博士学位で東国(トングッ)大学の教授になり、光州(クァンジュ)ビエンナーレ芸術監督の地位まで占めた申貞娥(シン・ジョンア)氏の背後に対する疑惑がふくらんでいる。卞良均(ビョン・ヤンギュン)大統領政策室長が、申氏のニセ学位問題を鎮火するために、東国大学の張潤(チャン・ユン)元理事を懐柔しようとしたという疑惑が解けていない状態で、光州ビエンナーレ監督の選定に朴光泰(パク・グァンテ)光州市場が関与したという疑惑も提起された。姜在渉(カン・ジェソプ)ハンナラ党代表は30日、「申氏の虚偽学歴不正に大統領府首席秘書官と与党大統領選候補が関与したという説」を取り上げた。要するに、申氏をめぐる「権力型スキャンダル」疑惑である。
これに対して、大統領府広報首席室は、「政権実力者が介入した権力型請託疑惑に変質している」と不満をあらわした。しかし、光州ビエンナーレ財団理事会の会議録よると、申氏を芸術監督に選定する過程に、理解できない点が多い。申氏は理事会が開かれる前に、理事たちも知らないうちに、韓甲洙(ハン・ガプス)財団理事長(当時)に会って、芸術監督内定の事実を通告された。理事会で金監事は、「私が何のために監事でいるのか疑わしい」と述べ、申氏の芸術監督選定に異議を提起した。崔理事も、申氏に対する検証不足を指摘した。にもかかわらず、申氏は検証を受けずに芸術監督になった。
韓前理事長は、申氏に一度だけ会って、芸術監督の適任者だと判断したという。韓前理事長と朴市長が果たして、イェール大学博士であるうえ、有名美術館の元キュレーターだと信じただけで、そのような決定を下すことができたのだろうか。申氏の教授任用および芸術監督の選定に実力者が介入しなかったのかが、疑惑の核心だ。大統領府の卞室長は、申氏のニセ学位問題を鎮火しようとしたというマスコミの取材報道に対し、1週間以上沈黙を守り、昨日になって簡単な否定の釈明をした。まったく関係がないなら、なぜすぐに疑惑に答えなかったのか理解できない。卞室長自身のラインで終わる問題ではないためか。背後を隠すためのある種の作業が進められたのか。張潤元理事、洪起三(ホン・ギサム)元東国大学総長も、直接の説明を避けている。
東国大学と光州ビエンナーレ財団の告発で、申氏事件を捜査中の検察は、「権力型スキャンダル」の可能性を排除せず、徹底的に捜査しなければならない。






