シン・ジョンア、李ジヨン、沈炯来(シム・ヒョンネ)、李チャンハ、金玉浪(キム・オンナン)・・・。学歴偽造で全国を騒がせた有名人たちだ。破竹の勢いで出世コースを走った有名人たちが、偽の学位があらわとなり、一瞬にして墜落するいっぽう、「学閥社会の弊害」または「大事なのは実力だ」と大目に見る反応も出ている。20代や30代を対象に行ったアンケート調査では、「学歴を偽造したいと思ったことがある」という回答が20%近くに達した。入社願書を作成するとき、実力とは関係なく昇進する人を見るとき、とりわけそのような衝動にかられたという。
◆仁川(インチョン)国際空港税関では、今年の上半期、偽の卒業証書や成績証明書、ビザなどの偽造文書70件を摘発した。偽造関連のインターネットサイトに、「実力のある業者を探している」という文を掲載すれば、「何でも100%、同様のものを作る」と、費用や連絡方法を知らせる業者が多いという。中国北京の「偽造業者」たちは、世界各国のさまざまな偽の証明書を「注文生産」するためおおわらわだという。
◆ギリシャ最古の叙事詩「イリアス」には、「信頼を受けることは、愛されることより大きな賛辞だ」と書かれている。韓国では残念ながら、そのような賛辞を受けるには信頼水準が低いという研究結果が多い。さらに、年を追うにつれ点数が下がる。「信じられる社会なのか」という包括的な質問に、韓国は10点満点中4.6をもらうのにとどまった。他人への反応も「信頼」(37%)より「慎重」(63%)のほうが多かった。
◆高速道路や空港、港のインフラを備えなければ高いコストを払うことになる。社会的な資本を形成する規範や市民意識も、経済活動の基盤となるインフラだ。知識分野で偽者を見分けて排除してこそ、信頼インフラをきちんと構築することができる。検察では今年末まで、学位や資格証、国内外の認証の3つの分野で「信頼インフラの撹乱犯罪」の取り締まりに取りかかることにした。告発の電話は局番なしで1301番。最近スキャンダルが相次いだ文化界や学界でも「偽者」の検証を検察にばかり任せるわけにはいかないだろう。
洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com






