「忠清南道燕岐(チュンチョンナムド・ヨンギ)警察署の知能犯罪捜査チームです。ネット物品詐欺の被疑者である金○○を緊急逮捕して取り調べているところです。被害者が130人あまりに上るということが確認されました。被害者の方々に慰みのお言葉を申し上げます」。国内最大のインターネット詐欺師追跡サイト「ザ・チート」(www.thecheat.co.kr)に載っているある警察官の書込みだ。書き込みの下には「やっと捕まえられたんですね」「本当にお疲れ様でした」「金を返してもらえないでしょうか」というようなレスがついている。
◆インターネット商取引業者の金ファラン氏は、約10年間オンライン事業を手がけ、大小の詐欺にあった。金は振り込み済みだったが製品が届いていなかったり、公告とは違って製品の品質が非常に悪かったりする場合が多かった。そこで、昨年3月に詐欺師追跡サイト「ザ・チート」を立ち上げた。被害者たち同士で被害事例を共有しているうちに、将来の被害を予防し、犯人も捕まえることができそうな気がしてきた。
◆結果は成功だった。1万1000件あまりのの被害事例が続々と書き込まれ、詐欺師と詐欺の手口に関する多くの情報と資料をデーターベース(DB)化できた。そのおかげで、被害者たちは犯人が最初に自分にアプローチして与えた名前とインターネットアドレス、口座番号だけを打てば、同じ被害を受けた人たちの被害経緯と犯人に関する多くの情報を手に入れることができるようになった。詐欺師のブラックリストも、人気芸能人のように検索順位別にまとめてあるくらいだ。詐欺への対応法と相談コーナーも設けられており、個別被害者たちが運営する「○○○捕まえカフェ(ネット・コミュニティ)」など260余りの別のサイトとのリンクもできる。
◆先月には、被害者20人あまりが各自持っている情報を載せた後、これを総合して詐欺師の家を洗い出すのに成功したりもした。たまには、もはや身動きが取れなくなった詐欺師たちが「数日内に必ず金をお返しする」という書き込みを載せる場合もある。ソウル電子商取引センターによると、ネットショッピングモールが05年3万5048から06年4万7736に増えたことから、詐欺被害も5602件から9694件に急増している。「ザ・チート」の役目も拡大するしかなさそうだ。インターネットはこのように進化している
許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com






