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[社説]ハンナラ党、与党ともそれほど激しく争えるか

[社説]ハンナラ党、与党ともそれほど激しく争えるか

Posted July. 24, 2007 03:02,   

最大政党ハンナラ党の党内選挙管理委員会は23日、党内選挙候補の合同演説会の日程をすべて中止することを決めた。一昨日の済州(チェジュ)合同演説会が、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・グンヘ)両候補陣営の度を越した競争で、「乱闘場」になったことに対する劇薬処方だ。党内選挙管理委は、過熱と騒乱を防止するために、両陣営には誓約書を、党指導部には具体的な計画書を提出させる方針だ。これを受けた後、演説会の続行を判断する。「美しい党内選挙」への期待が水の泡となりつつある。

済州演説会は一言で言って、散々なものだった。党内選挙レースが始まって初の合同演説会だっただけに、多くの国民はお祭りムードを期待した。しかし、李、朴両候補陣営が、演壇中央前の「一等席」に陣取ろうと、罵倒と足蹴りを交わし、激しいもみ合いとなったため、「合同醜態大会」になってしまった。プラカードやピケなどの過熱をあおる選挙用資材は搬入が禁止されたが、両候補の支持者たちは、誇らしげに持ち込んで掲げていた。

このような演説会なら、むしろやらない方がいいだろう。これまで、両候補陣営が行ってきた神経戦と勢力対決の行動に照らして、ある程度は予見されたことではあるが、かなり度を越していた。両候補陣営の血走った目には、敵意までにじんでいた。彼らが果たして、同じ理念と政策の下で一つになり、政権を奪還するという人々なのか疑わしい。彼らの目には、国民が映っていないようだった。

李、朴両候補陣営は、「党内選挙の勝利が本選の勝利」という錯覚に陥って、政権交代という党の大義を忘れているようだ。そうでなければ、党内選挙後は顔も合わせないかのように争うことはできないだろう。本選で反ハンナラ陣営と対決しても、このように激しく争えるのか。こんなことで、党内選挙で負けた側が勝った側に快く協力できるのだろうか。

党内選挙も本選も「節度ある競争」であってこそ、拍手を受けることができる。規則を守り、相手に配慮する自制と節制は、民主主義と成熟した政治文化の先決条件だ。「負けて勝つ」という言葉の意味を両候補と陣営の人々に、今からでも心に刻んでもらいたい。