「プレッセルのホールインワンで覚醒」と朴セリ、今年の選手賞に意欲

朴セリは、「よくも見る人はらはらさせるね」という問いかけに、「その方が面白いでしょ」と答えて笑った。優勝直後、知人との通話でそう言ったという。

それほど生まれつきの勝負師だった。米女子プロゴルフ（ＬＰＧＡ）ツアーで、延長戦の末の勝利が５回に及ぶ。それだけを見てもそうだった。

しかし、首位を走っていて逆転され、その後６番でモーガン・プレッセルがホールインワンを出した時は、相当ショックを受けた。

「うらやましかったし、当惑した。『この大会も私のものではないんだ』という気がしたけど、諦めるには早すぎた。決して諦めないと心に決めた。ホールインワンが私を覚醒させ、集中力も高めた」

朴セリは、同大会だけで通算５回優勝し、１００万ドル近い賞金（９９万５０７３ドル）をかせいだ。ゴルフ場の近くを通る道路「モンロー・ストリート」はこれから１年間、朴セリの名をつけた「セリ・パク・ドライブ」と命名される。

このような事実に対し、「本当に嬉しい。私とよく相性の合う都市」と喜んだ朴セリは、「次の全英女子オープン（シーズン三番目のメージャー大会）で優勝したい。出遅れた感もあるが、今年の選手賞にも挑戦する」と覚悟を言い残しては、来週ＨＳＢＣマッチプレーが開かれるニューヨークに向かった。

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