4000人の蔚山(ウルサン)市民たちは26日に金属労組の現代(ヒョンデ)自動車支部の不法ストの撤回を促す集会を行った。大田(テジョン)市民たちも同日、市内バスのスト6日目を迎えるが、「われわれが不便でも我慢するから、ストに屈服するな」と、むしろ大田市を励ましている。勇気あり成熟した市民意識の表れだといえる。これを「反民主労組」が踏みにじっている。
全国民主労働組合総連盟(民主労総)の蔚山本部の組合員50人余りは、一昨日、蔚山商工会議所に押しかけ、市民団体がスト撤回を促す集会のために準備しておいたピケットと垂れ幕、たすきなどを床に投げつけて壊した。労組が市民団体まで攻撃するという類例のないことが起きたのだ。彼らは1時間ほど騒ぎ立てた後「今日は警告レベルでこの程度で終わらせる」と言って帰ったという。
手のつけようのないストに対する民心離れは労組が自ら招いたことだ。現代自動車の労組だけをとっても、「上級組職の決定」という理由だけで大多数の組合員が反対するにもかかわらず、韓米自由貿易協定(FTA)締結反対の政治ストを強行する態勢ではないか。韓米FTA最大の恩恵者である自動車労組としては名分も実利もないストだ。労組の習慣性ストはすでに市場で懲らしめられている。一昨年までロシア市場でシェア1位だった現代自動車が今年5月に5位に落ちたのだ。慢性ストで物量供給が適時にできなかったためだという。
労組も、民心と市場の要求、組合員の情緒に合わせて活動しなければならない。李龍得(イ・ヨンドゥク)韓国労働組合総連盟委員長は最近、金栄柱(キム・ヨンジュ)産業資源部長官とともに投資誘致のために日本へ行ってき、大統領府で「労使共存のパラダイム」をテーマに講演も行った。一方、民主労総は現代自動車のアバンテ生産ラインの労働者をソナタラインに移ることができないようにする「配置転換反対」を固執し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領からも「民主労総に対して感情が多い」と言われた。
国民に指弾される労組は尊属しにくく、そのような労組が横行する企業も生き残れない。現代自動車の社員らは本人の職場を守るためにでも労組の反民主的、非理性的な要求に振り回されてはいけない。正しくないことには「ノー」と言って行動しなければならない。






