最近、政府が、李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長の「韓半島大運河事業」と朴槿恵(パク・グンヘ)前代表の「列車フェリー事業」の妥当性を調査したことが明かかになり、野党の大統領選候補に対する政権レベルの「牽制」が本格的に始まったのではないかという疑惑が、政界で増幅している。
特に、不動産取引や税金、捜査記録などの一般人が接近できない資料が、誹謗と暴露などのネガティブ選挙を目的に巧妙に加工されて様々な方法で無差別に暴露されたことで、このような疑惑がさらに膨らんでいる。
ハンナラ党の党幹部は、「ハンナラ党の政権獲得を望まない政権勢力のレベルで、野党の大統領選候補にダメージを与えるために、これまで緻密に企画されたプログラムが現在稼動しているとものと考えられる」と述べた。
李前市長と朴前代表の陣営では、「個人のすべての情報を手の平を見るように見ることができる位置にいる政権勢力でなければ、このような工作政治を企てることはできないだろう」と述べつつ、「02年の大統領選挙でネガティブな方法で利益を得た『黒い手』によって、再び『野党候補殺しプログラム』が稼動したようだ」と主張している。
▲「政権レベルでのネガティブ企画」〓李前市長サイドの企画本部長である鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員は24日、「政府機関が一斉に『大運河殺し』に加勢したのに続き、8日には、金融監督院が(株価操作に関与した)BBKに対する調査結果を首相室に報告した」と主張した。
鄭議員は、電話インタビューで、「現政権が全方位で、野党候補の党内選挙に介入している」と述べた。
また李前市長側は、「マスコミに報道された李前市長の不動産取引関連疑惑も、一般人の接近が不可能な個人情報を活用したものであり、ここにも黒い手が介入した可能性が高い」と主張する。
一方の朴前代表側も、同様の考えだ。故崔太敏(チェ・テミン)牧師と正修(チョンス)奨学会関連疑惑の背後に『黒い手』があると判断している。朴前代表陣営の関係者は、「最近、ある月刊誌に報道された崔牧師関連疑惑の根拠資料は、情報機関に存在する内容も多かった」としつつ、「解明がすでに終わっているのに、また反復して巧妙に疑惑部分だけが膨らまされており、背後が疑わしい」と述べた。
▲「黒い手」の行動大将は「ポリクラト」?〓先日、ある大統領選候補の陣営会議では、「経済関連省庁内で、大統領選候補の公約を検討した各種内部報告書が出回っている」という主張が出た。公務員が、自分の支持性向によって大統領選候補の公約を分析し、報告書を作成して回覧しているということだ。
ハンナラ党は、政権延長のためにネガティブ・プログラムを企てる「黒い手」が、政治公務員であるポリクラト(Policrat)と情報機関などを動員して、資料収集や調査をしていると推定している。
ハンナラ党のある議員は、「現政府で実力者として活動した公務員と政府傘下機関の関係者たちは、野党に政権が移れば押し出される可能性が高く、権力勢力の『行動大将』として活動するケースが多い」としたうえで、「彼らは、国民の税金で運営される公務員組職と資金力を活用し、野党の大統領選候補の弱点を把握・報告して手柄を立て、昇進や補職を得るケースもある」と述べた。
個人の税務情報や不動産取引情報をすべて保有する国税庁と、捜査の過程で多様な情報を確保した検察や警察も、野党の疑惑の視線から自由ではない。
最近、ヨルリン・ウリ党の金爀珪(キム・ヒョクキュ)議員が、李前市長の偽装転入疑惑を初めて提起して公開した住民登録の履歴や、ある日刊紙に報道された李前市長の忠清北道沃川郡(チュンチョンプクト・オクチョングン)の林野およびソウル良才洞(ヤンジェドン)の建物売買に関する内容は、政府の電算網に接近できる関係省庁や自治団体公務員や情報機関の協力がなければ、外部に漏れることが不可能なものだ。
しかし、情報機関関係者は、「公式的な組職レベルで動くケースはない。政権周辺の人物や反ハンナラ陣営の特定大統領選候補と親交のある公務員が、私的に動くケースがむしろ多いだろう」と述べた。
▲「雑誌によるマスコミ流出方式が一般的」〓ハンナラ党の大統領選候補に対する情報は、「確かな情報」と「根拠が不確かなうわさ」が異なる方式で流通しているというのが政界の見方だ。
比較的根拠のある内容は、反ハンナラ陣営の関係者の口を通じて暴露されるが、そうでない事案は、週刊誌などに流して政治問題作りをし、マスコミがついてくるようにする方法を使っているということだ。警察の捜査が進行中だが、政府の「大運河報告書」の内容が初めて公開されたのも、ある経済週刊誌だったという点をハンナラ党は注目している。
しかし、ある情報関係者は、「反ハンナラ陣営の大統領選候補が決まっていない状況で、組織的に野党候補の落選を企てる『黒い手』はないだろう」と話した。
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