速球を投げる投手は多い。しかし、150キロ以上を投げる投手は多くない。投手なら誰もが投げたいと思う「時速150キロ」は投手の夢だ。150キロを超える球は「火のような剛球」と呼ばれる。米国ではこのような投手を「ファイヤーボーラー(火を投げる選手)」と呼ぶ。現役最高のファイヤーボーラーはジョエル・ズマヤ(デトロイト)で、なんと104マイル(167キロ)まで記録している。
最近、韓国プロ野球にも類をみないスピード争いが繰り広げられている。KIAのクローザー、ハン・ギジュは5月27日、SKとの試合で159キロを電光掲示板に刻んだ。ロッテのセットアッパー、チェ・デソンは158キロ、三星(サムスン)の左腕クォン・ヒョクは157キロをマークしている。
速度だけではなかなか優劣をつけ難いので、彼らの超スピーディーな球を目の前で体験する選手、記録員、審判ら15人の意見を聞いてみた(3人の所属チームの選手を除く)。
変化球と試合運営能力は除き、ストライクの威力だけを評価の対象にした。韓国プロ野球最高の「芸術的ストライク」の主人公は果たして誰だろうか。
一時、最高のバットスピードを誇ったSKの左打者、金ジェヒョンは、「3人ともとても好きだから、1人だけ選ぶのは難しい」と話す。彼は、「彼らに会うと、『ああ今日は大変だな』という気がする」と言う。意見を保留した金ジェヒョンを除いた残りの14人から、最高のストライクに選ばれた選手は、三星のクォン・ヒョクだった。
オ・ソクファン審判員、ヤン・サンムンLG投手コーチ、金ドンジュ(斗山)、金テギュン(韓化)、李スンヨン(現代)ら8人がクォン・ヒョクのストライクを「ナンバーワン」に挙げた。共通した意見は左腕の希少価値と高いリリースポイント、球威や躍動的な投球フォームだった。
オ・ソクファン審判員は、「ハン・ギジュとチェ・デソンの球がちょっと軽いのに比べ、クォン・ヒョクはまるで大砲の弾のような重い球を投げる」と話す。ヤン・サンムンコーチも、「上から下へ投げ下ろすリリースが一品。投手コーチが最も理想的だと思うリリースだ」と評価した。金ドンジュは、「球がくる時は似ているように見えて、一番打ちにくい」と言う。
ハン・ギジュはユン・ヒョク斗山(トゥサン)運営チーム課長、李ジンヨン(SK)、朴ヨンテク(LG)、ソン・ジマン(現代)、李ボムホ(韓化)の5人の支持を受けた。
朴ヨンテクは、「何より球が一番速い。平均球速が他の2人に比べて3〜4キロは速いようだ」と話す。李ジンヨンも、「ほとんど全ての球が150キロを超えて低く入ってくる中で、高い球が一つあると、まるで空に浮き上がるような気がする」と話す。ユン・ヒョク課長は、「制球が下の方に形成される上、最後まで粘って球を投げるため、球が上に浮き上がる」と高く評価した。
チェ・デソンはチョン・ソンフン(現代)1人だけが1位を付けたが、高い可能性を認められた。チェ・デソンは最近、ワインドアップをせずセットポジションだけで投球する。ワインドアップすれば球はがさらに出るはずだが、制球力に気を使うためだ。
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