金氏は10日、同地を訪問した東亜(トンア)日報の記者に、「主人がこの工場でエンジニアとして働いているんですよ。主人が働く会社で広報活動をしていると、自ずと誇りを持つようになりますね」と話した。
●主婦たちの心をつかめ
主婦が夫の会社をPRする「広報大使」として働きはじめている。巨大装置産業として、訪問見学客の多い自動車や鉄鋼、造船などが代表例だ。
大企業のうち主婦広報コンパニオン制度を最初に導入したのはポスコ。浦項(ポハン)製鉄所では1987年から64人が、光陽(クァンヤン)製鉄所では1988年から18人の主婦広報コンパニオンが活動している。
競争率が6対1を超えるなど、希望者が列をなし、ポスコでは均等にチャンスを与えるため、当初は3年間の契約職だったのを、昨年から2年に減らしたほどだ。
ルノー三星(サムスン)自動車は2001年12月、「オトーギャラリー」をオープンしたのをきっかけに、主婦広報コンパニオンを雇用している。
彼女らは964坪の自動車博物館と、1.9キロに及ぶ工場生産ラインを説明するツアーを担当する。
三星重工業・巨濟(コジェ)造船所の名物である「無料コールタクシー」の運転手も、やはり職員の夫人たちが担当している。
100万坪にのぼる造船所をあまねく知り尽くしていて、訪問客はもとより、会社の職員たちにとっても「足」のような存在だ。
運転2年目のチョ・スンジャ氏は、「夫が汗を流して働いている現場を、近くで隅々まで見られて、人一倍の情熱や責任感を感じる」と語った。
●百言よりは真心の込められた一言で広報は満点
一部の航空会社や建設会社でも多くはないが、猛烈に活動する主婦社員がいる。
とりわけ、不動産業界で再開発や再建築の受注戦が行われれば、建設会社同士の競争は、「戦争」を髣髴させる。そんなとき、バイト職として雇われた役員や従業員の夫人たちは、「歩き回る口」の役割を十分果たす。
一般のコンパニオンやバイト職たちは責任感が低く、会社についての知識もなく、教育期間が2倍以上必要だが、彼女たちは夫がする仕事なので早いというのが、A建設会社の説明だ。
アシアナ航空は故朴晟容(パク・ソンヨン)名誉会長の遺志を受け継いで、現在20人余りの役員や従業員の夫人たちが文書関連の仕事や一般管理、車の運転、機内の清掃など、様々な業務を担当している。
ルノー三星のソ・ギュオク・チーム長は、「企業の広報には決まりきった百言よりは、真心や信頼の込まれた一言が重要だ」として、「愛社精神の塊ともいえる主婦社員こそ、企業の大きな資産だ」と強調した。
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