Go to contents

[オピニオン]「一生の友」糖尿病

Posted May. 14, 2007 07:45,   

血液中の糖成分、つまり血糖が高すぎる状態が糖尿病だ。脂肪質が堆積して硬くなった血管の中を砂糖水のように粘り気のある血液が流れる。症状は「三多一少」。水をよく飲み、ご飯をよく食べ、小便が多い。いっぽう体重が急激に減少する。喉の渇きを感じることから、漢方では消渇症という。紀元前4世紀、インドの医師スストラは、糖尿病患者に対し、「小便が甘いのでアリと昆虫が集まってきた」と描写した。

◆糖尿病は、過度な栄養摂取のために生じることで「富裕病」と呼ばれたりもした。油っこい食べ物を食べ、運動不足であるためか、王室に患者が多かった。世宗(セジョン)大王も糖尿病患者として知られている。太っていて食欲旺盛で、1日に4度の食事をし、肉がなければはしを取らないほど肉を好んだという。晩年には隣にいる人も分からないほど視力が落ちるなど、典型的な合併症の症状が発生した。糖尿病よりも合併症が致命的な場合が多い。

◆健康保険審査評価院と大韓糖尿病学会が初めて国民サンプル調査をした結果、韓国人の7.75%の270万人が、糖尿病患者と推定された。韓国は患者も多いが、死亡率も高い。糖尿病による死亡率は人口10万人当たり35.3人で、経済協力開発機構(OECD)国家の中で最高だ。日本の5.9人に比べると、6倍も高い数値である。

◆糖尿病患者1人当たりの年間治療費は220万ウォンで、他の病気患者の平均治療費47万ウォンの4倍を上回る。8%に満たない糖尿病患者が健康保険に占める治療費の割合は、19.25%にのぼる。糖尿病の予防管理に国家レベルの努力が必要な理由である。米国は1997年に国家糖尿予防プログラム(NDEP)を作成し、日本も「健康日本21」政策を通じて、適正体重の維持と平均歩行量(1日1万歩)を推奨している。糖尿病は生活習慣病である。予防も可能で、糖尿病にかかっても適切に対応すれば、天寿を楽しむことができる。医師は、糖尿病を「一生の友」と考えるようにと助言する。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com