李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長が11日、大統領選出馬宣言後の初の公式日程として、南北分断の象徴である板門店(パンムンジョム)を訪れた。
李前市長は、板門店の非武装地帯(DMZ)に宿泊施設を建てて、その中に離散家族の再会所を設置し、離散家族が自由に会えるようにすべきだと述べ、南北和解のメッセージを投じた。また、生態公園だけでなく南北の青少年が会って、サッカーの試合や各種公演が行える体育館や公演場を設立することも提案した。
しかし、党内選挙のルールをめぐる朴槿恵(パク・クンヘ)前代表との葛藤が気になるようだった。李前市長は、「1週間前に朴前代表が私に対して、党や姜在渉(カン・ジェソプ)代表を揺さぶるなというメッセージを発したので、無条件に党の案を受け入れた。党の団結と和合を成し遂げることが、現時点で(両候補の)重要な役割だと考える」と話した。
李前市長は、朴前代表に対する言及を最大限自制した。朴前代表の「1000票をあげるから、既存のルールどおりにやろう」という発言に対しては、「あきれて…」とだけ言った。李前市長は、「朴前代表について言及をしない考えか」という質問に、「しなければならない時にはする」と述べた。
しかし、朴前代表との対峙状況を念頭に置いた話も出た。
以前、北朝鮮を訪れた時、レストランで「冷麺で統一しよう」と言って非難を受けたエピソードを紹介し、「北朝鮮レストランのおばさんに『神聖な統一という単語の前にどうして冷麺という単語をつけることができるのか』と問い詰められた。言葉が通じなければ、そんなことが起こる」と冗談を言ったりもした。
李前市長はまた、板門店に行く途中、立ち寄った休憩所でコーヒーを飲もうとした。しかし補佐陣が「運転手が5分しか時間をくれないから、時間がない」と言うと、「そんなに無理なことを要求していいのか。初めから降ろさなければいい…」と冗談を言った。
共同警備区域(JSA)に入る直前、JSAについての説明を聞く席で、「韓国側に北朝鮮警戒所3ヵ所を許可したことで、『板門店斧蛮行事件』が起こった」という話が出ると、李前市長は、「譲歩ばかりするからそうなる。罪のない人ばかりが死んだ…」と言った。
「言葉が通じない」「無理な要求をしていいのか」「譲歩ばかりするからそうなる」のような発言は、党内選挙のルールをめぐる現在の葛藤状況と絶妙に合う。
李前市長のこのような発言だけをみると、朴前代表との葛藤は簡単には解決されそうにない。しかし朴前代表が、「党内選挙もない」と背水の陣を敷き、姜代表が議員職まで掲げた状況で、李前市長が終盤の大妥結の扉を開く可能性もあるという観測も流れている。ある側近は、「朴前代表を党内選挙の場に引き入れるための名分を与えればいいのではないか」と余韻を残した。
mhpark@donga.com






