Go to contents

明日訪朝のウリ党議員団、南北運河など経済交流論議へ

明日訪朝のウリ党議員団、南北運河など経済交流論議へ

Posted May. 01, 2007 09:04,   

ヨルリン・ウリ党の北東アジア平和委員会所属の南北経済交流協力推進団(金爀珪団長)は2日、平壌(ピョンヤン)で北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員会委員長らと開城(ケソン)〜ソウル間の南北大運河建設をはじめ、経済交流の拡大策について話し合う予定だと、30日、明らかにした。

訪朝団が明らかにした主な議題は、△臨津江(イムジンガン)・漢江(ハンガン)河口における共同平和区域の造成および骨材採取事業、△海州(ヘジュ)大橋および平壌〜海州高速道路の建設、△第2開城公団と海州重工業団地の造成、△北側のサッカー、バレーボール選手の韓国のプロリーグへの参加などだ。

しかし、莫大な財源が必要なこのような大規模プロジェクトを政府でも執権与党でもないウリ党所属の委員会が推進するのが果たして適切かどうか、また実現可能性に対して懐疑的な見方が多い。

特に、訪朝団が発表した主要議題は、金爀珪(キム・ヒョッギュ)議員が今年初めから口にしてきた「環黄海圏経済発展戦略」構想と相当部分が一致しており、汎与党圏の潜在的な大統領選挙候補として取り上げられている金議員に力添えするために、対北朝鮮プロジェクトを政治的に利用しようとしているのではないかという議論も巻き起こっている。

今回の訪朝には金爀珪、金鍾律(キム・ジョンリュル)、金太年(キム・テニョン)、李光宰(イ・グァンジェ)、李華泳(イ・ファヨン)議員と、ナム・ギョンウ農協中央会畜産代表取締役のほかに、金源昌(キム・ウォンチャン)大韓石炭公社社長ら5人の企業家が参加する。訪朝団は2日から3泊4日間、平壌で金永南常任委員長、金永大(キム・ヨンデ)民族和解協議会会長、崔承哲(チェ・スンチョル)朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長らと面談を行う予定だ。

訪朝団は自分たちが党の北東アジア委員会所属だと明らかにしたが、金鍾律、李光宰議員は同委員会の所属ではない。実際、訪朝団の面々を見ると、金爀珪議員と近い親盧グループとなっている。

金鍾律議員は、「政府が持っているチャンネルでは解決できない政治的な議題を党が担当しようとしているもの」とし、「統一部など関連省庁と、議題に対して必要性と実現可能性についてコンセンサスが得られた」と主張した。

しかし、政府当局者は、「訪朝の手続きや議論の議題に対する諮問には応じたが、政府と共同で推進したりコンセンサスが得られた事業ではない」と否定した。

実際、平壌〜開城高速道路の改修・補修、平壌〜海州高速道路の建設などの場合、最小限1兆ウォンの費用のかかる社会間接資本(SOC)に該当するもので、政府レベルで検討を行った後、時期尚早だと結論付けた事業だ。

また、南北大運河建設問題は、これまでに政府レベルで一度も妥当性検討を行ったことがない。政府当局者は、「漢江の河口で砂を少しずつ採取するのも北朝鮮軍部の同意を取り付けられず、円滑でないのに、運河の建設を話すのは過度に先走っていると言わざるをえない」と述べた。

これに先立って、李海瓚(イ・ヘチャン)元首相は、3月平壌訪問後、国軍捕虜と拉致被害者問題について、赤十字会談で一定の合意が可能だろうと述べていたが、北朝鮮側は先月、赤十字会談で国軍捕虜や拉致被害者という言葉そのものを使うのを拒否するほど、非協力的だった。



ditto@donga.com taewon_ha@donga.com