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「天才スイマー」朴泰桓に必要なのは経験・筋力・持久力

「天才スイマー」朴泰桓に必要なのは経験・筋力・持久力

Posted April. 03, 2007 07:41,   

「天才スイマー」朴泰桓(パク・テファン、18、京畿高校)は、1日に幕を閉じたオーストラリア・メルボルン世界水泳選手権大会で、自身のメイン種目である自由型400メートルで金メダル、トレーニングのつもりで参加した自由型200メートルで銅メダルを獲得した。

08年北京五輪で金メダルを取るために、乗り越えなければならない課題は何か。

まずは、経験を積む必要がある。

朴泰桓が予選落ちした自由型1500メートルでは、公式競技に参加したのは、今回を入れて4度に過ぎない。3年前、中学3年生の朴泰桓を韓国代表に抜擢した金ボンジョ(60)前代表チーム監督は、「私も現役時代は1500メートルが主な種目だったが、少なくとも20回は競技に出場しなければペース調節能力が身につかない」と述べた。

問題は、すでに大物選手に成長した朴泰桓にとって、実戦はもちろん、トレーニング時にも彼と競えるような選手がいないこと。このため、朴ソクギ(55)専担コーチは、朴泰桓のトレーニング・パートナーであるカン・ヨンファン(22、江原道)に水かきをつけて競わせることにしている。

二番目に、泳法の完成と体力補強が急がれる。先月31日、1500メートル予選で、朴コーチは朴泰桓に15分00秒という目標タイムを与えた。しかし、このタイムに3秒62遅れて帰ってきた朴泰桓は、「スタミナが落ちて、後半に本当に大変だった」ともらした。身長183センチの朴泰桓が、2メートル近いライバルたちと対等なレースをするには、たくさんのトレーニングで筋力とスタミナをつけるしかない。

朴泰桓の肺活量は7000ccで、一般成人(4000cc)の2倍近くだ。水泳競技の中で最も理想的な呼吸法は、首を90度だけ回して息つぎをし、素早く正面に戻るというものだが、朴泰桓は首を130度まで回す。豊かな肺活量にもかかわらず、より多く呼吸しようとする欲から生じた癖だ。不必要な動作をなくし、最大限流線形を維持しなければならない。

朴泰桓は1月の自主トレ開始後、ストレッチの時間を以前の倍に増やした。柔軟さをより高めるためだ。朴コーチは「泰桓は関節の動きの幅が狭く、同じ身体条件のライバルたちより効率が落ちる。腕と脚の動きが大きくなれば、それだけ水を多く引き入れることができる」と話した。

朴コーチは「いろいろと直さなければならない点はあるが、五輪での金メダルの見込みはある」と言い切る。「誰よりも勝負根性があり、学習能力が優れている」というのがその理由だ。



jeon@donga.com