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[社説]高麗大と延世大の入試選考の多様化は望ましい

[社説]高麗大と延世大の入試選考の多様化は望ましい

Posted March. 14, 2007 07:08,   

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高麗(コリョ)大学に続き、延世(ヨンセ)大学が政府の入試規制を超える選考計画を発表した。高麗大のように定時募集の50%を修学能力試験の成績だけで選び、随時募集の一部を学生簿(内申書)と論述で選ぶというのだ。特殊目的高校、自立型私立高校、実業高校の卒業生(高麗大)、文学・数学・科学優秀者と社会寄与者(延世大)などのための「すき間選抜」も多様だ。3不政策(本考査・高校等級制・寄与入学制禁止)の枠内で優秀な学生を最大限確保しようとする創意的な案だ。

政府は個人負担教育費の軽減と公教育の正常化を強調し、学生簿の比重を高める代わりに修学能力試験の影響力を下げる新しい大学入学試験制度を一昨年に発表した。学生簿では高校間の水準の差を見積りにくく、修学能力9等級制では上位圏の実力を選り分けにくい。競争を通じて競争力を育てるよりも平等にこだわる教育コードの結晶体であるわけだ。

憲法は大学の自律性を保障しているが、政府は入試による教育統制を強化してきた。盧大統領はソウル大学が統合型の論述考査方針を発表すると、「一番悪いニュース」と述べた。国政ブリーフは「2006年3月から教育副首相が異例にも大学を回りながら新しい大学入学試験制度の説明会を行った」と広報している。昨年末には金信一(キム・シンイル)教育副首相が私立大学9校の総長を集めて論述問題をやさしくするよう注文した。

先月、高麗大は入試規制の「すき間」を利用し、内申と修学能力試験の成績のうち一つでもよければ合格可能な入試要綱を、勇気をもって発表し、受験生の3重苦を軽減した。西江(ソガン)大学、淑明(スクミョン)女子大学なども後に従っている。私立大学総長協議会長である孫炳斗(ソン・ビョンドゥ)西江大学総長は「無限競争時代には大学が優秀な人材を育てて社会に供給しなければならない」と3不政策の廃止を次期大統領選挙候補らに提案すると明らかにした。先月、経済開発協力機構(OECD)も3不政策の再考を勧告した。

大学の競争力は「支援はしても干渉はしない」政策から生まれる。大学に自律的な学生選抜権を与えながら、競争力を高める責任まで課す方向に政策が変わらなければならない。