土曜日の27日。寒いなか、吹雪が降るにもかかわらず、子供を負んぶしたおばさん、70代の年寄り、会社員などが忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)シンバン洞のシンチョン小学校の中の給食室に列を成した。
史上初めて選挙管理委員会が直接主管したチョウォンマンション(4168世帯、住民2万一余り)の棟代表20人を選ぶ選挙が実施され、住民たちが投票を行った。
投票は有権者が16台のコンピューター画面で写真と名前、記号が示された候補者を直接選択するタッチスクリーン方式で進められた。
天安選管は午後7時に投票が終わると、わずか5分で開票を終え、直ちにこのマンション101棟から116棟までの16の棟の代表当選者20人(世帯数の多い4の棟は棟代表が2人)に当選証を交付した。
マンション管理事務所は選管に選挙管理費用で1400万ウォンを支払った。
●選管が出た理由は
選管の主管による選挙となったのは、昨年6月末の大田(テジョン)地方裁判所・天安支部の判決がきっかけになった。
裁判所は、このマンションの住民A氏がマンションの棟代表B氏をなどを相手に出した棟代表無效訴訟(入居者代表者の地位確認訴訟)で「選管の委託管理のもとで棟代表を選出しなさい」と判決した。棟代表選挙をめぐって数年間住民の間で葛藤が続いたため、判決が出ても簡単に承服せずに是非が続くものと判断したのだ。
チョウォンマンションの住民たちは瑕疵補償金の預置、週末市場など様々なマンション懸案をめぐって3つの派に分かれ、2002年末から葛藤をもたらしており、訴訟も続いた。
住民たちは裁判所の判決にもかかわらず、一時委託選挙をめぐって論争を繰り広げ、結局最近3000人余りが一緒に署名した選挙託要請書を選管に提出した。
訴訟の当事者でありながら今回116棟の代表に選ばれたユン・チュンギ氏(34・自営業)は「訴訟当事者たちが一緒に棟代表に当選した。これからマンションの懸案をめぐって異見が少なくないが、少なくとも代表性問題をめぐる消耗的な葛藤は消えるだろう」と話した。
●公職選挙顔負けの棟代表選挙
選管はマンションの棟代表選挙の前例がないだけに、今回の選挙を地方選挙に準じて実施した。
候補者から人物紹介と公約を記された張り紙と公報を提出してもらい、マンションの掲示板に貼り、全世帯に発送した。ただ選挙による無駄使いを防ぐために貼り紙や公報はA4用紙大きさに安い材質を使った。
選挙人と候補者の年齢は満19歳以上に制限した。今回、当選者の中には大学卒業を控えている学生もいる。
これに先たち、選管は公明選挙を誓う大会を開く一方、選挙に対する関心を高めるために力を注いだ。マンションの至るところに「チョウォンマンションの未来と発展は、皆さんの投票にかかっています」などの内容が盛り込まれた垂れ幕を掲げた。別途の所見発表会がない点を勘案し、一般選挙とは違って戸別訪問やタスキ広報、別途の印刷物の配布などを認めた。
天安選管のチン・ジュンロク指導主任は「マンションの棟代表選出をめぐる葛藤が少なくないだけに選管の棟代表選挙の主管が全国的に拡散する可能性が高い」とし「業務量は増えるが、日常生活の中に民主主義の原則が深く根付くきっかけになればと思う」と話した。
mhjee@donga.com






