
「怪物ミサイル」と呼ばれる韓国軍の地対地弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)5」が、昨年末から実戦配備に入ったことが分かった。玄武5は、北朝鮮の核・ミサイル挑発に対応する韓国型3軸体系のうち、大量反撃報復(KMPR)の中核戦力だ。
17日、韓国軍によると、玄武5は昨年末から前線部隊への段階的な配備が進んでいる。軍関係者は「李在明(イ・ジェミョン)政権の任期内に実戦配備を完了する方針と承知している」と述べた。配備規模は少なくとも数十基以上とされる。
玄武5は、有事の際に北朝鮮の指揮部や核・ミサイル基地を破壊するために開発された高威力・高重量の弾道ミサイルだ。弾頭重量は最大8トンに達し、通常型弾道ミサイルとしては世界最大級の破壊力を持つと評価されている。実際の爆発威力は、弾頭部の素材改良などにより、11トン級弾頭の爆発に匹敵するという。最大射程は300キロで、最大100メートルの地下バンカーを破壊できる能力を備える。
軍当局者は「8トン級弾頭の玄武5が音速の10倍以上で飛翔し目標を攻撃すれば、その破壊力は小型戦術核に匹敵する」と述べた。北朝鮮の指揮部や核・ミサイル施設がいかに堅固で地下深くにあっても、大量破壊を免れないという。軍消息筋は「北朝鮮が全面南侵や対南核攻撃を試みれば、(玄武5)数十発が同時に発射され、平壌(ピョンヤン)の指揮部は壊滅するだろう」と話した。
玄武5の実体はこれまでベールに包まれていたが、2024年に京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のソウル空港で開かれた「建軍76年国軍の日」記念行事で、9軸(左右計18輪)の移動式発射車台(TEL)に搭載された円筒形発射管に装着された実物が初めて公開された。
韓国軍は玄武5に続く次世代の地対地弾道ミサイルも開発している。玄武6、7と命名される次世代ミサイルは、玄武5より射程と精度を高め、弾頭の貫通力も強化される見通しだ。軍内外では、通常型の高威力ミサイルが大量に実戦配備されれば、強力な対北朝鮮抑止力を発揮できるとの分析が出ている。別の消息筋は「玄武5と次世代ミサイルを含め、数百基規模の『怪物ミサイル』戦力を確保することを推進している」と述べた。
尹相虎 ysh1005@donga.com






