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小さいが世界トップの超一流企業

Posted January. 01, 2007 03:39,   

オランダのアムステルダムから東北の方へ60キロ離れたボレンホーフ市にある高級ヨットメーカーのロイヤル・ハウィスマン。従業員が300人に過ぎない中小企業だが、「ロイヤル・ハウィスマン」というブランドは世界的な名士の胸を騒がせるほど名声が高い。

同社は世界の高級ヨット市場の約半分を占めている。最高級製品は1隻に1000億ウォンもする超高価である。80年の歴史を持つ同社の「4世経営人」のアリサー・ハウィスマン社長は、「我々は最高級のヨットを作るという目標一つだけで成長してきた企業だ」とし、強い自負心を示した。

グローバル市場の主役ほとんど超一流の大企業である。しかし、世界各国には数十、数百人の役職員だけで、一つの畑だけを研究して世界成功の座に就いた会社が少なくない。ユニークな技術力と発想の転換、安定的な経営権に基づいたこうした企業の活躍は、その国の競争力にも相当な貢献をしている。

本紙は07年の新年企画として当該分野でトップにランクされている「小さいが強い企業」を直接訪れて、高い競争力の秘訣を分析し紹介する長期シリーズを掲載する。

役職員が600人余りのオーストリアの航空関税システムメーカーのプリクォンティスは1990年、関連業界で初めてデジタルシステムを導入するなど、新技術を次々とお目見えしている。世界で30%シェアを占めている独歩的な1位だ。産業用ロボットメーカーのスイスのギュデルもライバル会社に比べて作業スピードが二倍以上速いロボット生産技術で、断然目立つ位置づけを誇っている。

このように世界の市場を席巻している「強小企業」は、競争力の高い技術力を経営の中核価値に据えている。本紙が取材した企業は、ほとんど売上げの15%前後を研究開発(R&D)に投資していた。社員が90人しかいないが、交通信号・スピードの出しすぎ感知器市場で、世界最高の企業であるオランド・カチョミーターのティーモ・ガチョダース社長は、「技術力がまさにマーケティング能力だ」と強調した。

発想の転換や社員の創意力を直ちに製品化できる柔軟な組織文化で新しい市場を作り出した企業も目立つ。スイスのMBTは、「関節炎治療用の靴下」という新しい領域を創造して、世界の20ヵ国から年間3000億ウォンを稼いでいる。チェコの浴室マットメーカーのグルントは、単純な機能用品の浴室マットをインテリア小品化して、チェ市場で90%といった驚異的なシェアを見せている。同社のイルジ・グルント会長は、「有名デザイナーらの共同作業で実用性を高め、美的機能も強化することで、中国産の低下製品の攻勢を防ぐことができた」と説明した。

大部分の企業は家族中心の経営体系を基盤に、安定的な経営権を確保しているという共通点があった。代を受け継いで会社を運営してきた最高経営者(CEO)らから家業に対する深い愛情と情熱が感じられた。オーナーと従業員の間の深い親密感は、企業競争力の土台になっていた。

ドイツ・ハムブルグ大学政治経済学博士出身で、今回の取材に同行したシン・スンジェKOTRA海外調査チーム課長は、「企業の役職員間の自由なコミュニケーションと自分の会社に対する愛情、企業のことを重要に思って、愛する国民と政府のマインドに深く感銘した」とし、「韓国でも世界的な競争力を持つ『小さいが強い企業』がたくさん生まれられる風土が造成されるべきだ」と述べた。