
18日、ドイツの優勝で幕を閉じた第11回世界男子ホッケーW杯大会。
本戦の12参加国の中で、韓国は大会期間始終、開催国ドイツに劣らない人気を得た。
ミュンヘングラトバフ競技場は、試合ごとに1万席の観衆席がいっぱいになっただけでなく、急いで用意された3000席あまりの臨時座席も全部売り切れた。
あるドイツのマスコミは、14日に行われた韓国−ドイツ戦について「380人が45万人と対等な試合をした」と書いた。380人は韓国の成人(大学、実業)ホッケー登録選手、45万人はドイツの登録選手規模だ。
●劣悪な環境で世界の強豪を撃破
韓国は大会の初試合で、世界ランキング第2位のオランダを破ったのに続いて、英国、インドなどホッケー強国を相次いで倒し、ベスト4入りした。惜しくもオーストラリア(世界第1位)との準決勝と、スペイン(第3位)との3、4位戦で敗れ、4位にとどまったが、ドイツの観衆は、韓国の迫力あふれる速い試合に熱中した。
ポーランド、フランス代表チームなどは先を争って、「韓国に転地トレーニングに行く」「我々と練習試合をしよう」と提案した。
2000年シドニー五輪での銀メダル以後不振だった韓国男子ホッケー。現在、韓国の成人ホッケーチームは大学五つ、実業チーム四つ(尚武を含め)が全部。現男女代表チーム監督の母校である清州(チョンジュ)大は最近、ホッケー部解体を宣言した。数万個のクラブチームがある欧州とは比較自体が無意味だ。このような環境で世界第4位は、「奇蹟」に他ならない。
チョ・ソンジュン監督は、「スパルタ式トレーニングから脱し、選手たちが直接トレーニング強度とプログラムはもちろん、食べ物も調節できるように自律的にトレーニングをした。試合を楽しんだので団合もよくでき、創意的なプレーも出る」と話した。
チョ監督は選手たちに「ひもじさ」のみを与えたと語った。監督は動機だけ与え、実際に実践に移し結果を作るのは選手だということ。「君たちが頑張ってこそ、マスコミも関心を持ち、チームも活性化され、ホッケーがよみがえることができる」と訴えたこともある。
●「韓国で転地トレーニング」各国提議が相次ぐ
現在、代表チーム18人の12人が1980年以後に生まれた。世代交代が成功し、08年北京五輪では選手たちが最高の技量で出ることができるはずなので、見込みは十分ある。今回の大会でフィールドゴールを三つも入れたユ・ヒョシク(24、国軍体育部隊)とペナルティーコーナーで4ゴールを入れたチャン・ジョンヒョン(22、朝鮮大)が次世代有望株だ。
チョ監督は、「チームがあまりにも足りないので、幼い生徒たちがホッケーをしたがらない。大学と実業の方で関心を持ってホッケーチームをもう少し作れば、オリンピック金メダルだけではなく、ホッケー先進国に位置付けられるだろう」と話した。
jaeyuna@donga.com






