今年6月、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のCOEXモールにオープンした現代(ヒョンデ)デパート貿易センター店「スポメカ」。
先月14日、ここでアディダス主催でサッカー選手のチョ・ジェジンとイ・ホのファンサイン会が開かれた。1000人以上のファンが集まって盛況を成した。
スポメカは360坪規模の大型売場でナイキ、アディダス、リーボックの製品だけを販売するスポーツメガショップ(Mega shop)。
20余りのカジュアル・スポーツブランドが10坪余りの規模に並んでいる売場が、3つのビッグブランドだけで構成された「Flagshipストア(特定ブランド中心に規模を拡大した売場)」形態に変わった所だ。
「私のナイキとあなたのナイキは違う」。スポメカが掲げるモットーだ。
ブランドが個別に売場を管理する一般デパートと違い、こちらはデパートのバイヤーらが直接売場を管理する。
ナイキの場合、現代デパートが直接、米国の本社から製品を仕入れて、流行に合わせて商品の種類と数量を調節する。毎月、ここでは、ファッションショー、B−boy公演、スポーツ選手のサイン会などが開かれる。
ビッグブランドだけが1ヵ所に集まっているだけに、ブランド間のマーケティング競争が激しい。
製品の種類も一般デパートの売場の10倍を上回る。
イム・ハンオ現代デパートスポーツ担当バイヤーは、「他の売場にない独占的商品と流行に進んだ商品だけを売っている」と話す。
Eマート、ホームプラスなど大型小売店が衣料、文化サービス部門を強化し、デパートの真似をするや、デパートは超高級化を追求してショッピングの「メッカ店」として差別化を図っている。
デパートごとに独自の売場やテーマショップを取り揃え、その店ならではの独特の色を出してこそ、生き残ることができる時代になった。
今月中旬、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のロッテデパート本店2階に「セクシーテーマゾーン」が登場した。
一般ブランドの売場を無くし「セクシー」な服とアクセサリー、時計、下着だけを1ヶ所に集めて売っている。
このデパートの蚕室(チャムシル)店の9階には、流行商品のみを集めた「トレンディテーマゾーン」が登場した。一般の売場があった時より、売り上げが150%も増えたというのがデパート側の説明だ。
現代デパートの食品売場には専門の板前らが直接料理法を見せてくれる「クッキングスタジオ」が設けられている。主婦のソン・グムヒさん(41)は「買い物をしながらクッキングまで学ぶことができてよく訪れる」と話した。
デパートが単純に製品を売ることから、テーマ別に製品を集めて展示したり、製品の使用方法まで直接体験したりできるようにした。感性マーケティングを通じて、製品を体験することができる総合的な流通メッカに変身している。
主婦のファン・エラムさん(36)は「ショッピングしながら芸術作品を鑑賞するのがいい」と話す。
新世界(シンセゲ)デパートは昨年10月、世界の有名作品が見られる「ソダービプレビュー」行事を国内で初めて行った。
今年からは国内30、40代作家らの作品を展示するアートフェア「パープルケーキ」を定期的に開いている。
新世界流通産業研究所のノ・ウンジョン部長は「デパートは、ライフスタイルを提案して経験と楽しさを提供するリテイルテインメント(Retailtainment=小売・Retail+娯楽・Entertainment)空間に引き続き変化していくだろう」と話した。
imsoo@donga.com






