「親戚にあげようと買った『覆盆子酒(トックリイチゴの酒)』なのに、奪われると困りますよ」
「リップグロースも駄目ですか」
11日、仁川(インチョン)空港を通じて海外旅行に出た乗客らは、機内の手荷物に対する取締りの強化で酷い目にあった。英国で飛行機テロが試みられた事件が発生した影響で、米国と英国行きの航空機に液体類の持ち込みが禁じられたことで、物品没収をめぐるいざこざが隋所で起こった。
これら路線の乗客らは出国審査の際に行われる検索のほかに、搭乗口の前でもう一度検索を受けなければならなかった。二重検索の過程で、チューブ型リップグロース、栄養クリーム、歯磨き粉など、液体類に入らないようなものも全部没収された。
同日、日中の12時43分、米国ニューヨーク行きナイテッドエアライン航空800便の場合、搭乗口の前での2回目の検索だけで約20個の物品が没収された。
チェックインカウンターにも機内への持ち込み禁止物品に対する案内が行われたが、乗客には十分伝わっていないらしかった。大韓(テハン)航空のチェックインカウンター勤務者の金ナヨン(女)さんは、「機内持ち込み禁止物品について説明し、当該物品を貨物室に乗せる荷物に移すように誘導するため、チケットの発給時間が普段の2倍以上延びた」と話した。
空港の免税店は、市内で購入した液体類免税品を払い戻してもらおうとする客でごった返した。各免税店は機内への持ち込みが禁じられた酒などに対して、空港引渡場で全額払い戻した。
ロッテ免税店引渡場のクォン・ウィスク(女)さんは、「旅行客が殺到する時間帯には、払い戻しの客が長蛇の列を成して、30〜40分ぐらい待ってもらわなければならなかった」と話した。
空港免税店では、米国と英国行きの顧客には酒、化粧品など液体類の物品の販売を控えた。液体類の購入を望む場合は、お客に直接渡さず、貨物運送を通じて止めた。
各旅行会社も、顧客に対し強化されたセキュリティ内容を知らせるのに慌しい様子だった。ロッテ旅行社は同日朝、米国に行く乗客にいちいち電話をかけて、機内持ち込み禁止物品について知らせ、出発3時間前までには空港に到着するよう頼んだ。
一方、同日午後3時53分、アシアナ航空522便で仁川空港に到着した英国ヒースロー空港発入国乗客らは、それぞれ財布、パスポートなど簡単な所持品を入れた透明なビニール袋を手に持っていた。英国から出発する時は、液体類の物品だけでなく手荷物そのものの機内持ち込みが禁止されたためだ。乗客の李ハンジョン(27、留学生)さんは、「旅行会社に出発する4時間前にヒースロー空港に着くようにと言われ、空港ではベルトと靴を脱いで検索を受けなければならなかった」と話した。
一方、同日正午12時を期して航空のセキュリティレベルが正常の「グリーン」より2段階高い「イエロー」に変わった。セキュリティレベルはグリーン(平時)—ブルー(関心)—イエロー(注意)—レッド(深刻)の順に強化される。
これを受け、出入国管理事務所はアラブ圏から入国する旅行客に対して、行く先と滞在期間を几帳面に聞くなど入国手続きを強化した。また、テロ容疑者とテロ支援軍出身の不法滞在者の動向の把握にも乗り出した。
仁川空港警察隊は巡察区域を17ヵ所から26ヵ所に拡大し、完全武装した特攻隊1チームを旅客ターミナルに派遣した。特攻隊員10人は警備犬2匹をつれて空港内を巡察している。
min07@donga.com






