コスダック(店頭市場)に上場された情報通信部品メーカーの「シェイン」は、今年になって今月まで5回も代表取締役を変えた。3月の一ヶ月の間でも「会社の司令塔」が3回も入れ替わった。
同社は昨年にも6回も代表取締役を変えた。19ヶ月間でおよそ11回も最高経営者(CEO)が変わったわけだ。こうなると、「社長の命はハエの命より短い」という言葉が出るのも不思議ではない。
シェインはとくにひどいケースだが、ほかのコスダック企業もCEOの交代が頻繁だ。昨年から同月14日まで韓国のコスダック企業は、代表取締役をあわせて604回も入れ替えた。一日に平均一人以上が交代した格好だ。
LG経済研究院のペ・スハン研究員は、「上場企業がこのような不安定な様子を露呈すると、国民はもちろん外国人投資家たちも韓国企業と金融市場に不信を感じる」と憂慮した。
●コスダックのCEOは日雇い?
シェイン以外にも、ほとんど「日常茶飯事に」CEOを変える会社が少なくない。システム統合(SI)企業のソウォンI&Bは、昨年4回、今年3回と、計7回代表取締役を入れ替えた。
今年はじめ、映画俳優のペ・ヨンジュン氏が筆頭株主であるキーイーストは、昨年3回と今年2回の計5回、会社の舵取り役を入れ替えた。
半導体部品メーカーからエンターテインメント会社に衣替えしたエイムハイグローバルは、今年3月10日、14日、17日と、わずか8日間に代表取締役を3回も交代した。
問題は、このような傾向が今年に入って際立つようになっているということだ。証券先物取引所によると、コスダックの上場企業が公示した代表取締役の交代件数は、今年に入って14日現在あわせて246件。昨年の同期間の208年に比べると、38件(18.3%)増となっている。
●目先の利益のみ追い、長期ビジョンはなおざり
このような現象は、目先の利益にとらわれ、長期ビジョンづくりをおろそかにしている一部のコスダック企業によるところが大きいという見方が多い。
たとえばこうだ。物事がうまくいかないと思ったら、簡単に目玉業種を変えてしまう。ゴルフ衣類を作って、芸能人2〜3人を迎え入れ、エンターテインメント会社に生まれ変わったかと思えば、通信装備を作って1億ウォン程度を出資し、バイオ企業に衣替えする。同過程で、随時にCEOも入れ替わる。
昨年から5回も代表取締役を入れ替えたネオシアンは、今年社名まで2回も変更した。既存の株主たちが企業のこのような「便法変身」を適当に見逃すというのも問題だ。
代表取締役を交代し、企業が看板だけを少し変えれば、会社の株価が投機筋によって短期急騰することが多いからだ。ところが、このように値上がりした株価のバブルはすぐはじけるものだ。株価はすぐ暴落し、値上がりへの期待からむやみに投資していた「小口投資家」たちだけが大損する場合が多い。
実際にシェインは、業績の不振から今年3月株の売買がストップしており、3回も代表取締役を変えた大韓(テハン)バイオは、4月証券市場から退出を余儀なくされた。
証券市場の専門家は、制度と投資文化をいずれも変えなければならないと指摘する。チェ・ヒョンジェ東洋(トンヤン)総合金融証券の研究員は、「生き残れないような企業を更生させたら、代表取締役の交代などで生き延びを図るケースが増えている」と述べた。不資格の企業は、思い切って追い出してこそ、企業と証券市場に対する不信を払拭することができるということだ。
ホン・ジョンフン国民(ククミン)大学経営学部教授は、「投資家が乗らなければ、企業も代表取締役の交代のような小手先を使えないだろう。企業の根本を見て投資する本物の投資文化が定着しなければならない」と強調した。
roryrery@donga.com





