副首相兼教育人的資源部長官に内定している金秉準(キム・ビョンジュン)氏に対する国会教育委員会による18日の人事聴聞会で、金氏をめぐるいくつかのミステリーが俎上に上げられた。兵籍記録簿の記載ミスと2人の娘の外国語高校編入学問題、教育副首相としての資質の問題などが争点だった。
▲長女、観光ビザで日本留学〓野党ハンナラ党の鄭文憲(チョン・ムンホン)議員は、「金氏の長女(22)が1999年、観光ビザで出国して、日本の外国人学校に通った」とし、「これは『外国で6ヵ月以上居住していなければならない』としている外国語高校の編入条件を満たすために脱法留学をしたのだ」と迫った。
鄭議員が公開した出入国記録によると、金氏の長女は1999年に4ヵ月間、00年に5ヵ月間を日本に滞在した。日本から帰国した直後の00年6月、ソウル・大元(デウォン)外国語高校に海外帰国者随時入学制度を通じて1年生に編入。大学は語学系列でなく、梨花(イファ)女子大学の社会科学部に進学した。
これについて金氏は、「1999年に学校側からいきなりインタビューの連絡が来て、急いで韓国ビザをもらった」とし、「私が日本慶応大学の交換教授に行くことになって一緒に行ったし、親について行くのは100%合法だ」釈明した。
ハンナラ党の金英淑(キム・ヨンスク)議員は、「金氏が2人の娘を皆外国語高校に編入学させたのは、競争力のある学校に行かせなければならないという考えからではないか」とし、政府が固執している高校標準化政策を迂回的に批判した。これについて、金氏は、「そのような考えもあっただろうが、子供が外国での生活を2回もして、大変苦労したので、似たような経験をした子供が多い学校に通わせたかった」と答弁した。
▲兵籍記録簿の学力は「中卒」〓ハンナラ党の朱豪英(チュ・ホヨン)議員は、金氏の兵籍記録簿のコピーを公開して、「兵籍記録簿に金氏の学歴が中卒になっていて、身長・体重・視力など身体検査の内容がない」とし、疑惑を提起した。朱議員側は、「この他にも兵籍記録簿を作成した日付と写真がなく、本籍地の面長ではなく、慶北(キョンブク)地方兵務庁長の職印が押されているなど、疑わしい点が多い」と指摘した。
兵務庁記録によると、金氏は身体検査で現役服務が可能な3級補充役の判定を受けたが、大学在学中だった1976年、補充役の防衛兵として入隊して陸軍第50師団で1年1ヵ月間服務した。これについて金氏は、「私は兵籍記録簿を見たこともなければ、作成に関与していない。5歳の時、事故で指2本を失い、脚にも手術の跡がある」とし、兵役特恵疑惑を否認した。
柳基洪(ユ・ギホン)議員をはじめ与党ヨルリン・ウリ党の議員たちは、「30年前の兵籍記録簿なので不完全なのが多く、当時は、大学生は現役入営対象でも防衛兵で入隊する場合が多かった。さらに金氏は兵役関連ロビーをするほど余裕のある生活環境ではなかった」とし、金氏を擁護した。
▲与野党、「コード人事」巡り攻防〓同日、聴聞会でハンナラ党議員は金氏の教育副首相の指名に対して、「不適格者を内定した典型的なコード人事」と攻撃したが、ウリ党議員は、「適切によく任命された人事」と返し、与野党の議論が白熱した。
ハンナラ党の李周浩(イ・ジュホ)議員は、「金氏は1996年、論文で教育の自律競争を強調したが、今は自律型私立高校拡大の反対など、過去の所信と相反する現政権の教育政策をそのまま受け入れた」とし、「『所信』ではなく『政府のコード』に付いていくのは、まさにコード人事だということを裏付けるものだ」と述べた。
しかし、ウリ党の鄭鳳株(チョン・ボンジュ)議員は、「教育副首相に求められる主な資質は、葛藤調整能力と推進力だが、金氏は大統領政策室長時代、優れた葛藤調整能力と推進力を見せてくれた」とし、金氏をかばった。
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