Go to contents

サイパン、汚れていない幻想の島

Posted July. 14, 2006 03:01,   

休養島にもレベルがある。最高になるには「珊瑚ラグーン(Coral Lagoon=潟湖)」がなければならない。島の周辺を取り囲んだ珊瑚礁によって形成された、湖のように穏やかな海。珊瑚礁が防波堤であるかのように、荒い海の波を阻んでくれるために生じる。このようなラグーンが色とりどりの魚で宮殿を成す珊瑚水中であるのは言うまでもない。

二番目の条件は山岳地形だ。火山島ならもってこいだ。理由は簡単だ。山岳は深い森を抱き、清い水を含むからだ。結局は、人が暮すのに良いという意味。山岳はラグーンと調和を成し、幻想的な風景を作り出す。

●タヒチに似ている島、サイパン

このような条件を満たす地球最高の島がタヒチだ。正式名称は、「フランス領ポリネシア」。南太平洋の広い海域に散らばった多くの諸島で構成されたポリネシアン島だ。しかし、韓国からは遠すぎる。日本の東京からも11時間30分もかかる。

もう少し近くにこんな条件をすべて満たす島はないか。それがサイパンだ。風景はタヒチには劣るが、条件はすべてそろっている。火山地形の山岳に、ラグーンまで…。

ところが、人々はサイパンの価値をきちんと把握できていないようだ。バカンス地をあまりにも遠いところで探そうとする。サイパンは近すぎ知られすぎて、粗末な待遇を受ける。

近くのマハガナ島は、タヒチとそっくりだ。自然状態そのままのこの珊瑚島へ行けば、熱帯魚の中でスノ−クリングを楽しむことができる。

●タヒチに似ていない島、サイパン

タヒチには人工の施設がほとんどない。あるとしても宿所くらいだ。しかし、サイパンは違う。最新施設でいっぱいのウォーターパークが何カ所もある。

クラブメート(お客さんと一緒に遊んでくれるスタッフ)とともに過ごすクラブリゾートPICサイパンと、最近オープンしたサイパンワールドリゾートは、最新レポーツとウォーターパーク施設を取り揃えた全天候リゾートホテルだ。この二つのホテルは両方とも珊瑚がパウダーになったホワイトサンドビーチに沿っている。それで、珊瑚水中のラグーンと浜辺、先端ウォーターパークをあまねく楽しむことができる。

●サイパンの隣、ティニアンとロタ

二つの島はサイパンと家族を成す小さな島だ。ティニアンは軽飛行機で5分、ロタは双発プロペラ旅客機で35分の距離だ。リゾートタウン・サイパンで原始の自然を感じたいなら、必ず行ってみるよう勧めたい。

ティニアンにはカジノホテルがあるが、海だけは自然そのままだ。大きな波が打つ度に、その圧力で間欠泉のごとく噴水のような水を噴き出す「タイドブロー」、星の模様の砂で覆われたトゥルービーチ、広島に投下された最初の原始爆弾が搭載されたハゴイ空軍基地が見どころだ。

ロタは、サイパンの昔の姿を残している美しい島。岩と珊瑚礁がまるでため池(pool)のように水を盛った「スイミングホール」、1000株あまりのパムツリーが、白い珊瑚砂の白浜に影を垂れるパウパウビーチは、天上の世界に比べても劣らない。ロタリゾート&カントリークラブはこの島の名所だ。海の真ん中にゴルフ場があるようなものだ。



summer@donga.com