
「Again2002」
雰囲気が尋常でない。06ドイツW杯Gグループで強豪のフランスと劇的な1対1で引き分けてから、上昇ムードが強まる中、サッカー韓国代表の太極戦士は、24日午前4時(韓国時間)にドイツ・ハノーバーW杯競技場で行われるスイスとの最後の予選に向け、必勝の覚悟を固めている。
▲再び緊張せねば〓フランス戦の引き分けで興奮していた太極戦士らは19日、スイスがトーゴを2対0で下すと、冷静を取り戻して緊張する雰囲気に変わった。監督の指示に従って、自由時間を楽しんでいた選手らの表情が一変した。それまで、「引き分けてもベスト16だ」とやや楽観していた選手らも、「勝敗の組み合わせが重要ではない。勝つしかない」として、顔を引き締めた。
韓国と同様に1勝1引き分けのスイスがゴール得失点差で優位に立ち、グループ1位になったため、韓国は勝たなければ決勝トーナメントに進めない状況になったが、これがかえって選手らの闘志をよみがえらせる刺激剤になったわけだ。
鉠宰榛(チョ・ジェジン、清水エスパルス)は、「スイスが勝ったが、かえって他のことに気を使わなくなった。(スイス−トーゴ戦が)1−0で終わったら良かったのだが、我々の勝利のみが自力での決勝トーナメント進出を保障することになり、かえって良かった」と話した。鉠宰榛は、「スイスは引き分けても決勝トーナメント進出を果たせるというおごりがあるだろう。そのおごりに突き進んでスイスより強いプレスをかければ、韓国が勝利できると確信している」と話した。
▲知彼知己、百戦不殆(彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからず)〓W杯本選が始まってから、選手の調練にのみ気を使ってきたディック・アドフォカート監督が、ピム・ファーベークコーチと一緒にW杯競技場を訪れた。それほど24日のスイス戦は重要だ。アドフォカート監督とファーベークコーチは試合を注意深く観戦しながら、スイス選手の動きと戦術をメモした。
代表チームの戦力分析を総括支援する大韓サッカー協会の技術委員らは同日、スイス−トーゴ戦に続いて行われたHグループのウクライナ対サウジアラビア戦(ハンブルク)とスペイン対チュニジア戦(シュツッツガルト)を現場で分析した。Hグループ1、2位チームのうち1つのチームが決勝トーナメントに進む場合、韓国の相手になるからだ。
アドフォカート監督は技術委員会のほかにもオランダとスコットランドで監督を務めていた時代の知り合いを通じて、決勝トーナメント以後の相手らを集中的に分析している。
▲「レッド・デビルス」が「赤い波」を圧倒する?〓遠征の道だが、ファンも応援も「02年波だ」。韓国はトーゴとフランス戦でそれぞれ約2万人のファンが競技場を訪れて、応援の雰囲気を圧倒した。しかし、スイス戦は違う。12年ぶりにW杯本大会に進んで、国民全体が熱狂的な応援戦を繰り広げている。19日のトーゴ戦では、6万席の競技場に4万人を越えるファンが赤い服を来て雲集し、大きなエールと拍手でトーゴを委縮させた。
韓国のレッド・デビルスは韓国から来たファンと欧州各地から応援に駆けつけた2万人のファンが、スイスの応援団と対峙することになる。トーゴ、フランス戦とは違って、遠征の雰囲気が強くでる同日の試合で、レッド・デビルスの応援は太極戦士の士気を高める上で絶対的だ。
yjongk@donga.com






