1日午前10時、仁川(インチョン)港。仁川本部税関所属の密輸監視艇2隻が、中国の上海から入ってきた3000トン級の貨物船に近付いた。
中国で作った偽造韓国産自動車部品をコンテナに積んでいるという情報を確認するためだった。
貨物検査課の李ガンウォン・チーム長(51)と取締り課員は、保護装備を着用して貨物船にぶら下がった梯子を使って船上にあがった。
すでにコンテナを荷役した事実を確認した李チーム長は、無電機でコンテナが保管された保税倉庫を捜索するように貨物パトロールチームに要請した。
5分後、パトロールチームが保税倉庫を襲った。コンテナの封印を取り外して開けると、オイルフィルターとエアコン・クリーナーなど5トン分の偽物部品がぎっしり詰まっていた。
韓国の自動車会社のマークが貼ってあった。しかし、税関が確認した結果、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)のJ貿易会社が、中国の偽造自動車部品製造会社に依頼して作った密輸品だった。
仁川本部税関のムン・ミホ広報担当官は「偽造韓国産自動車部品が、仁川港を通じて密輸されたのは今回が初めてだ」とし、「市中に流通させ、10倍以上の差益を得ようとした」と話した。
密輸が増え続け、手口も巧妙になりつつある。1990年代初めまでに関税庁が摘発した密輸額は2000億ウォン台を下回ったが、2001年に初めて1兆ウォンを上回った。
▲カネになるものなら何でも〓国際原油価格が急騰すると、外国の貨物船に供給するか、積載された免税油を流出し、流通させる事例が多く摘発されている。
釜山(ブサン)海洋警察署は今年3月、釜山カムマン埠頭に停泊した英国の貨物船に注油する免税油120トンを流出して販売した注油業者2人を検挙した。
これに先立ち、麗水税関は外航船に積まれた免税油2200ドラム(4億ウォン相当)を廃油と欺いて密輸した後、市中に流通させた組職をつかまえた。
釜山税関は80億ウォン相当の中国産の自動車向けアルミニウムホイールを流通させた密輸犯を3月に摘発した。ブレーキパッドとクラッチなど内装部品も偽物出回っていて、業界は非常事態となった。
▲巧妙化する手口〓国内で生産した輸出品が、再密輸されて売られている。輸出品が内需向けより値段が安く、税金が免除される点を狙った新しい手法だ。
釜山税関と国家情報院は2月、ロシアに輸出するためにL社から冷蔵庫と洗濯機5746台(12億ウォン相当)を市中価格より15〜40%安く譲り受け、国内に流通させた金容疑者(40)など、貿易業者2人を摘発した。
釜山国際郵便税関は外国産の衣類およそ6800点(9億ウォン相当)を国際郵便物に装って通関させようとしたソ容疑者(34)を検挙した。
1、2月に国際郵便物を利用し、釜山国際郵便税関に摘発された密輸行為は9件(31億ウォン)。昨年(23億ウォン余り)と2004年(1億2000万ウォン)の同期間より大幅に増え、税関当局は神経を尖らせている。
関税庁の関係者は、「通関を早くするために輸入品の5%程度だけを検査する点を悪用し、利益を得ようとする密輸が引き続き増えている」と話した。
kchwang@donga.com






