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現代車秘密資金1300億、使途が今後の焦点に

現代車秘密資金1300億、使途が今後の焦点に

Posted April. 29, 2006 06:36,   

▲「500億ウォン以上は労組管理費に使用」〓まだ現代(ヒョンデ)自動車グループの秘密資金の使途をめぐる捜査が本格化されていないが、検察は秘密資金のうち、相当の金額が労組管理費に使われたという陳述を確保した模様だ。

秘密資金の労組管理費使用は、28日に開かれた鄭夢九(チョン・モング)会長の令状実質審査でも言及された。

鄭会長は、弁護人審問で「現代車グループの系列会社に労組が多くて、労組管理などに資金をたくさん使った」とし「秘密資金といっても、大部分は経営のために使った」と陳述したという。

検察は、現代車グループの秘密資金が労組争議と賃金団体交渉など2種に集中的に使われたものと把握している。

争議行為をしないことに対する対価や、ストライキを早く終結してほしいという接待性経費に秘密資金を使ったと、検察は把握している。

現代車グループは、労組と賃金団体交渉を行う過程でも秘密資金を使ったものとみられる。

交渉の結果が会社側に有利な方向に結論が出るように、交渉開始の前に労組幹部などに激励費や食事代の名目で秘密資金を提供したというのが検察の見方だ。

1300億ウォンあまりのうち、500億ウォン以上が労組管理費に出費されたと伝えられているが、秘密資金使途の捜査が本格化すれば、労組管理費に使われた秘密資金の金額がさらに増える可能性もある。また、労組管理費の具体的な名目も明らかになるものとみられる。

▲不法大統領選挙資金やロビー資金に使った可能性〓検察の捜査結果、現代車グループが2002年に造成した秘密資金480億ウォンのうち、170億ウォンあまりが大統領選挙前の8〜12月に使われたことが明らかになった。

検察は、巨額の秘密資金が大統領選挙を控えた時期に使われた情況からして、この秘密資金が当時与野党の大統領選挙候補側に提供された可能性があると見ている。

2003〜2004年の大統領選挙資金の捜査に巻き込まれた現代車グループは、系列会社である現代キャピタルの秘密資金が不法大統領選挙資金に使われた事実が、一部明るみに出た。検察は2004年5月捜査結果を発表する際に、現代車グループがハンナラ党に提供した不法大統領選挙資金100億ウォンのうち、20億ウォンは現代キャピタルの秘密資金で、80億ウォンは故鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長から譲り受けた個人資金だと結論を出した。

検察は、秘密資金の造成および使用に介入した現代車グループの役員らを相手に、ロビーや不法政治資金で渡した秘密資金があるのか調べているが、まだこれに関する陳述を確保することができていないという。

鄭会長への拘束令状の請求方針が最終確定された26日にも、検察は夜遅くまでロビーなどに使われた秘密資金の使途と関連して現代車グループと根回し交渉を試みたが、具体的な使途を確保できなかったように見える。

したがって、現代車グループの秘密資金がロビー資金や大統領選挙、総選挙、地方選挙と関連する不法政治資金に渡されたかは、来月から本格化される使途をめぐる捜査がどのような成果を出すかにかかっているものとみられる。



jefflee@donga.com