「もう遅い。外国に行くかどうかでうじうじ悩んでいる場合でない。直ちに、韓国でリハビリを始めなければならない」
十字靭帯専門家であるウン・スンピョ・コリアスポーツメディシンセンター院長は、「負傷後筋肉を使わなければ、2、3週以内に、筋肉が乾いた綿菓子のように萎縮する。李東国(イ・ドングク)選手は今すぐ、韓国でリハビリを始めなければならない」と強調した。
ウン院長は、「まず、物理療法と消炎剤を通じて腫れをとり、膝を柔らかくしながら、リハビリのためのウェートトレーニングをしなければならない」と述べた。2、3週間リハビリを続ければ、軽いジョギングとサイクリングが可能なくらいまで回復し、以後は、強度を少しずつ高めながら、ジャンプ、方向転換、着地など試合に出場できるためのトレーニングを並行する。
ウン院長は、「リハビリ治療を6週ほど行えば、一旦走れるようになり、以後は、チームで適応トレーニングをしなければならない。グラウンドに出ることはできるはずだが、スピードとジャンプ力など正常な技量が発揮できるかどうかは見守るしかない」と述べた。
前方十字靭帯が破裂した選手の最善策は手術。手術直後からリハビリ・トレーニングを行う場合、普通、チーム復帰に3ヵ月、技術が戻ってくるには6ヵ月ほどかかる。しかし、手術をすればW杯には出られない。したがって、李東国は次善策として前方十字靭帯なしで運動ができるように、周辺筋肉を強化するリハビリ・トレーニングを選んだ。しかし、時間的余裕があまりにもなく、負傷が再発する可能性も高いのが心配だ。
04年、柔道韓国代表のチョ・スヒは、アテネ五輪を2ヵ月後に控えて、前方十字靭帯が破裂する負傷をし、李東国のようにリハビリ・トレーニングを選んだ。しかし、五輪3週間前に負傷が再発し、結局、チョ・スヒは五輪出場を諦めるほかなかった。
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