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[オピニオン]改善道場

Posted March. 14, 2006 03:37,   

日本のトヨタ自動車が、韓国に「改善道場」を建てる。これは、サービスの「改善」を実現しようというトヨタの社内教育の「道場」だ。むろん、高級車をさらに売るための営業戦略だが、同社の改善の意味が興味深い。「改善は永遠で無限だ。改善の中に常に新しい改善の芽がある。改善したことをまた改善し、また改善しよう」。このように叫びながら、「改善」はトヨタの成功秘訣の一つになった。

◆工場の休憩室にも「良い品質は、良い考えが作る」という標語を掲げ、改善を促す。社員たちの提案するアイディアは、1年に6万件を超える。同社は、その価値によって、500円(約4000ウォン)から2万円(約16万ウォン)の報奨金を与える。改善は「浪費をなくす」ことが主流だ。トヨタ生産システムの核心に挙げられる「ジャスト・イン・タイム」も、必要な部品を適時に、必要な量だけを合わせるという「改善」から出たものだ。在庫と返品が減って倉庫が消える間に自動車価格がさらに下がって、市場攻略はいっそう容易になった。

◆改善精神は、労組にも染み込んでいる。トヨタ労連は、27万の組合員に対して、個人の家族構成と総収を基に金融投資設計をしている。貯金はいくらすれば老後の備えになるのかを、シミュレーションを通じて組合員に教えるのだ。世界「最強企業」に賃金引上げを要求するだけでなく、家計の浪費を探して減らそうとする労組。労組員の安定した未来設計と福祉が、工場の生産性につながることは言うまでもない。

◆また、改善と対照的な「愚直」もトヨタの精神だという。トヨタの経営ノウハウは、日本政府や地方自治体、空港、病院、大学、製菓店に至るまで伝授された。1年に36万人以上が、ベンチマーキングや見学に訪れる。にもかかわらず、なぜ強いて「愚直」なのか。それは、トヨタに入社すれば「販売店様」という言葉からも学べる。「様」とは尊称だ。愚直なほどに謙遜し、販売の一線を尊重せよという意味である。強い企業の謙遜は、まことに恐ろしい。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com