Go to contents

黄教授、研究費25億横領の疑い濃厚

Posted February. 07, 2006 04:10,   

黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授が、政府支援金と民間後援金のうち、72億ウォン余りを不正に会計処理して、このうち25億ウォンを横領した疑いの強いことが確認された。

黄教授の研究費に対して監査を行ってきた監査院は6日、最終結果発表でこのように明らかにし、監査資料を検察に渡した。検察の最終判断が注目される。

また、監査院は、黄教授が朴基栄(パク・ギヨン)元大統領情報科学技術補佐官に研究の名目で渡した2億5000万ウォンに関して、朴元補佐官がお金だけを受け取って研究の結果物(報告書)を今だに提出していなかったことを明らかにした。

▲黄教授の横領疑惑〓黄教授は1993年から支援された369億ウォン(政府支援金と民間後援金を含めて)のうち、今まで246億ウォンを出費した。

監査院によると、このうち72億5831万ウォンを不正会計処理したという。特に監査院は不正に会計処理された金額のうち、24億9871万ウォンに対しては横領の疑いが強いと結論付けた。

黄教授はソウル大獣医大から人件費と材料費をもらう人々の口座と印鑑を自分が保管して、獣医大が人件費などを送金すれば、そのお金を引き出して使っていたことが明らかになった。

黄教授は韓国科学財団を通じて入ってきた民間後援金のうち、18億8703万ウォンを自分の口座で管理しながら、このうち7億ウォンは本人名義の1年満期の定期預金通帳に預けて、7億7843万ウォンは現金で引き出して金ソンジョン研究員などに渡したことが明るみになった。

監査院の関係者は「定期預金は投資目的であるだけに、横領の疑いが最も強い部分だ」と説明した。

この他に黄教授は研究契約を行うとき、ソウル大学総長の名義で締結して、研究費の入金も総長名義の口座で受けるようにした規定を破って、6社から計43億ウォン余りを自分の口座に直接入金させて任意に使うなど、不正会計を行った。

しかし、監査院は黄教授がこのお金をどこに使ったのか、具体的な使途はまだ確認できていない。

▲朴基栄氏、お金だけ受け取って研究結果なし〓監査院によれば、朴元補佐官は順天(スンチョン)大学在職時の2001年から2004年まで、黄教授から2個の研究課題を委託されて2億5000万ウォンを受け取った。

約定によれば、研究期間の終了日から1ヵ月以内に研究結果の報告書を提出することになっているが、朴元補佐官は終了日が1年以上過ぎた今日まで、1件の報告書も提出していない。

朴元補佐官は監査院の調査で、「大統領府に移って研究責任者を同僚の教授に変えたが、まともに点検することができなかった」とし、「最終報告書が提出されなかった事実も知らなかった」と述べたという。

また、監査院は、朴元補佐官が黄教授から受け取った研究費のうち、一部を不正に会計処理した事実をつかんで、13日から行われる国家研究開発(R&D)事業の管理実態監査のときに集中的に調査する方針だ。

この他に、黄教授は政治家1人当りに数十万ウォンずつ、合計10人余りの政治家に政治資金を渡したと述べたと監査院の関係者は明らかにした。



mhpark@donga.com