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スポーツベッティングの専門家、オッズメーカー

スポーツベッティングの専門家、オッズメーカー

Posted January. 28, 2006 04:08,   

▲配当率の魔法師〓既存のTOTOは、試合結果や点数に応じて、顧客が金をかけた割合によって配当率が自動的に決まる。つまり、1つのパイを数人が分け合う「顧客同士の競争」だ。

しかし、固定配当率ゲームは、発売会社があらかじめ配当率を決めておく。29日に開かれる韓国・クロアチア戦で、韓国が勝てば3倍、引き分けであれば4倍、負ければ2.5倍というふうに、配当率を前もって決め、販売するというもの。ゲーム参加者が結果を多く当てれば当てるほど会社は損をするため、「会社と顧客間の競争」となるわけだ。ゲームの方法が簡単であるため、欧州では固定配当率ゲームがメインとして定着した。

多くのファンを誘導しつつ会社が適正収益を上げられるように、絶妙に配当率を決めるのがオッズメーカー(Odds maker=スポーツベッティング専門家)の任務であり、能力だ。

▲配当率はどうやって決めるか〓オッズメーカーは、できるだけ多くの情報を持って配当率を算定する。何といっても基本は戦力分析。しかし、李ウォンチェさんは「戦力分析は2万5000分の1の地図のように基本的な方向を教えてくれるだけだ」と話す。試合は戦力だけでなく、チームのやる気、選手たちの怪我などの突発状況、その日の雰囲気などによって大きく影響されるからだ。

試合そのものについての分析だけでなく、ファンのベッティング傾向も把握しなければならない。ファンは、自分の応援するチームが勝つことを望むため、ベッティングもその方向へ殺到することになる。例えば、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドの場合、国内ファンのベッティング傾向は05年7月、朴智星(パク・チソン)の入団前と入団後ではっきり違ってきた。

李さんは05年4月、イタリアのオッズメーカーから急な電話を受けた。ローマ法王が死去したため、来週イタリアリーグはすべて中止されるとのこと。このように、サッカーに影響を与える事件は無数にあるため、いつも神経を研ぎ澄ませておかなければならない。

▲オッズメーカーになるためには〓何よりスポーツが好きでなければならない。スポーツに対する愛情なしには、夜も眠らずに試合を見て分析することそのものができない。数学と統計を利用した分析能力も必要だ。海外情報を分析するためには外国語能力も欠かせない。

李さんは韓国科学技術院(KAIST)で、量子力学の修士号を取った理工系出身でありながら、スポーツ専門誌で2年間野球記者として活動しためずらしいキャリアの持ち主。他のオッズメーカーのシム・ジョンホチーム長は、経営学修士であり米プロバスケットボール(NBA)マニアだ。また、李イルホさんは放送局で欧州サッカーの解説をしながら、スポーツマーケティング会社で働いた。

スポーツベッティング市場が大きくなっているため、この職業の将来は明るい。ホン・ジンホスポーツトト広報チーム長は、「固定配当率ゲームを実施しながら、人材を引き続き確保していく計画だ。運用成果次第で何億ウォンレベルの年俸も可能だ」と述べた。



jaeyuna@donga.com