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「計算された起用」、与党の大統領選候補群が分裂

「計算された起用」、与党の大統領選候補群が分裂

Posted January. 10, 2006 08:36,   

▲「第2線の潜龍」たちの速くなった動き〓千正培(チョン・ジョンベ)長官、丁世均(チョン・セギュン)議員、柳時敏(ユ・シミン)議員の中で、最も積極的に大統領選を準備してきたのは千正培長官だ。03年夏からソウル汝矣島(ヨイド)の国会議事堂の近くに個人事務所を設け、参謀陣を集めてきた。

千長官の動きは昨年、記者たちとの席で、出身高校の木浦(モクポ)高校の校紙の名前が「潜龍」だったという事実もあって、話題になった。

千長官は、5月の地方選挙を前後の時点で党に復帰する計画だ。次期大統領レースに加わるための準備期間などを考慮すると、この時期に復帰しなければならないという計算だ。

今回の組閣で産業資源部長官に内定された丁世均議員は、慎重な政治スタイルだけあって、最も控えめな動きを見せてきた。昨年10月に党議長に選出された直後、彼は誰に聞かれなくても「私には私心はない」と公けに発言するほどだった。

しかし、丁議員は、02年6月に全羅北道(チョンラプクト)知事の党内選挙に挑戦し、「ポスト金大中(前大統領)」を狙っていた。道知事として実績を残し、金大中大統領退任後、「無主空山」(所有権者のいない山)になる湖南(ホナム)地域の盟主として、次々期大統領選挙に挑戦するという計算だった。

党内選挙の敗北で、当時、丁議員の計算が狂った感もあるが、昨年1月にヨルリン・ウリ党の院内代表に選出されて彼の夢は再稼動した。

党内のある議員は、「ほとんど知られていない事実だが、丁議員は院内代表になる前に、すでに別の参謀陳がいる個人事務所を汝矣島に設け、中長期の戦略を準備してきた」と語った。

柳時敏議員の大統領選への挑戦は、比較的最近のことだ。本人の意志にかかわらず、04年初めの大統領に対する弾劾政局で、盧大統領と親盧直系グループが、嶺南(ヨンナム)出身である柳議員の大統領選挑戦問題を取り上げた。

このような意中を把握したのか、04年の総選挙当時、柳議員は側近たちに、「ウリ党は必ず割れる。次々期大統領選挙に出馬する」と語ったという。

▲「入閣カードで確実に助ける」〓盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、彼らが政治的峠に立っている絶妙な時点に、「長官職任命」というカードを活用して、徹底的に計算された起用に乗り出した格好だ。

04年末、国家保安法などの「4大立法」が成立しなかったことに対する責任を負って院内代表職を辞任し、白衣従軍(一兵卒で従軍すること)となった千長官は、辞任6ヵ月後の昨年6月、法務部長官に入閣し政治的立地を復活することができた。

柳議員も、昨年の10・26国会議員再選挙後、党内では「孤独」な境遇だったところに、入閣というカードで起死回生した。党の内外では、「党内で、柳議員に対する拒否感があまりにも広がっていたため、柳議員が党に残留する場合、ほとんど力を出せない『植物政治家』になるだろう」という声も出ていた。

柳議員本人も、入閣だけが生き残る道だと思ったのか、自身の入閣問題が取り上げられ始めた昨年11月からは、隠忍自重する姿を見せた。

丁議員も、党議長と院内代表から退けば、入閣したいという本人の希望を盧大統領が十分に受け入れた。丁議員のある側近は、「次期候補の一人に見られることは、嫌ではない」と述べつつ、「地方選挙後、党の状況によって、丁議員本人が政治的決断を下すのではないか」と述べた。

▲大統領府、「パラダイムが変わった」〓大統領府の関係者たちは、「過去のように、大統領に忠誠を示す特定候補を指名する大統領選挙候補群の管理のパラダイムは変わった」と話す。今は、候補に対する国民の支持率が勝敗の鍵になるという理由からだ。

中立を宣言した盧大統領が、どのような形であれ候補群問題に介入する道を開いたことも、注目される。大統領の固有権限である閣僚任命権を通じて、特定候補を起用できるためだ。

盧大統領が今後、政局運営の主導権を離そうとしないことも、候補群管理問題と無関係ではない。ウリ党の分化など、政界改編の行方は候補群再編に決定的な影響を及ぼしうるだろう。

盧大統領が政治的動力を維持するためには、任期後半のレイムダック現象を阻止することが先決課題だ。候補群の多角化を通じて候補間の忠誠競争を誘導するのではないか、という観測が出るのも、このためだ。