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「ニューオーリンズでは離婚の傷あともジャズで慰めます」

「ニューオーリンズでは離婚の傷あともジャズで慰めます」

Posted January. 06, 2006 03:23,   

「ニューオーリンズでのジャズは、人生そのものです。良いことがあっても、悲しいことがあっても、私たちはジャズを演奏します。結婚式と葬式、はなはだしきは離婚するときも、ジャズで憂うつな気分を慰めます」。ニューオーリンズの代表的な次世代ジャズ演奏者に選ばれたチム・ロフリン氏(42、写真)。

すでに、ジャズアルバムを10枚もリリースしている同氏が最近は、ニューヨーク・マンハッタンクラブでクラリネットを演奏している。大型ハリケーン「カトリーナ」でニューオーリンズにあるジャズクラブの大半が閉業したからだ。昨年12月31日にマンハッタンのあるカフェで会ったロフリン氏は、「カトリーナがニューオーリンズを強打したとき、中南米を巡回公演中だった」とし、「毎晩、インターネットを検索してイライラするだけだった」と話した。

ニューオーリンズに帰ってくることができなかった同氏は、現地で米国務省の要請で、ニューオーリンズの救助活動を援助した中南米諸国を回りながら「恩返しのジャズコンサート」に臨んだ。ロフリン氏の自宅は幸いマンションの3階だったため、略奪の被害だけにとどまったが、近所を含めて周辺の人々の被害は途方もなく大きかった。そのため同氏は昨年11月、ニューオーリンズで同僚らと共にジャズ演奏を通じて、犠牲者を慰労するパレードを行ったりもした。同氏はそれを「治癒の過程」だと説明した。

ロフリン氏は近くニューオーリンズへ戻り、誰よりもさらにジャズをよく理解し、好む同地の人々のために演奏活動を続ける予定だ。同氏は「数年前に日本でジャズ公演をしたことがある」とし、「今回のカトリーナ復旧にたくさんの援助をしてくれた韓国でも、機会があればジャズ演奏をしてみたい」と話した。ロフリン氏個人のホームページの(www.timlaughlin.com)にアクセスすれば、同氏の演奏を聞くことができる。



kong@donga.com