地下鉄ホームの墜落事故などを予防するためのホーム柵が、一貫した設置基準もなく適当に設けられており、事故予防の役割を適正に果たしていないことがわかった。
こうした事実は03年6月、ソウル地下鉄4号線の会賢(フェヒョン)駅で起きた主婦・アン氏(当時41歳)の墜落事故に対する損害賠償訴訟控訴審の判決で確認された。
▲ホーム柵の間隔「ずさん」〓ソウル高裁民事第6部(部長=尹載允)は4日、ソウル地下鉄公社に対し、昨年12月28日、アン氏の遺族に2億1576万ウォンを賠償を命ずる判決を下したさい、「相当数のソウル地下鉄駅舎のホーム柵が、一定距離の基準なしに設けられている点が確認された」と述べた。
ホーム柵は、乗客が電車を待ったり、乗・降車したりするさいの墜落事故などを予防するための保護施設。裁判所が地下鉄の墜落事故損害賠償事件で、ホーム柵の間隔を細かく追求し、設置基準の問題点まで指摘したのは異例なケース。
判決は「事故が起きた会賢駅のホーム柵の間隔は291センチだが、ホーム柵がより狭い間隔で設けられていたなら、事故を防ぐことも可能だった」と指摘している。
また「ソウルの地下鉄の場合、ホーム柵の一定した設置基準が設けられておらず、会賢駅も工事の当時、作業者のミスでホーム柵がずさんな間隔で設置されている」と指摘した。
▲ホーム柵、もっと狭い間隔で〓会賢駅をはじめ、ソウル地下鉄公社が管理する地下鉄1〜4号線の大半のホーム柵の間隔は、平均280センチ。
いっぽう、ソウル地下鉄以外の国鉄など他の駅のホーム柵の間隔は平均200センチだ。ソウル地下鉄駅舎のホーム柵の平均間隔のほうが80センチ(成人2人が並んだ程度の幅)ほど広いということになる。
続いて、判決は「電車のドアの幅が約130センチである点から考えて、ホーム柵の間隔を200センチにし、さらに細かく設けても、乗客が電車に出入するうえで、大きな問題はないとみられる」としている。
地下鉄公社関係者は「ホーム柵は事実上、乗客を保護するための臨時的措置であり、07年までにすべての駅ホームの保護設備を、線路とホームの間を完全にさえぎるスクリーンドアに変える予定」と話した。
しかし、現在、ソウル地下鉄1〜4号線区間の117駅のうち、69の駅にのみホーム柵が設けられており、その点検と改善が急がれるものとみられる。
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