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車にガソリンを「いっぱい」、私たちに活力を「いっぱい」

車にガソリンを「いっぱい」、私たちに活力を「いっぱい」

Posted December. 09, 2005 07:50,   

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注油員と顧客が暖かい挨拶を交わす「町内広間」のようなガソリンスタンド、老年層の従業員たちが活気に満ちて動くガソリンスタンド。ヘソン・ガソリンスタンドは、ユン・ハクス(77)社長をはじめ社員5人の平均年齢が61歳の異色の「シルバー・ガソリンスタンド」だ。

このガソリンスタンドの「シルバー社員」たちは3、4年前からガソリンスタンドの壁に貼られた社員募集の公告と周辺の紹介で一人、二人集まった。

陸軍少領出身のユン社長をはじめ、学院(=塾)を経営をしていたハン氏、製造メーカーの課長出身であるソン・サンムン(54)氏、20年間市内バス会社で整備を担当したパク・ソンギュ(50)氏、自動車部品会社で営業チーム長を勤めたユン・ムンサン(50)氏などが、ここで「第2の人生」を送っている。

ハン氏は4年前、町内の老人福祉館の高齢者就職斡旋センターに履歴書を出して、ここを紹介してもらい働くことになった。

子どもたち5人全員を結婚させ妻と二人きりで暮す彼は、午前4時に起きて簡単な徒手体操をし、いつも出社時間の30分前にガソリンスタンドに到着する。

「100万ウォン前後の給料が、生活にかなり役立っている。孫息子、孫娘に小遣いもあげることができるし。体をいつも動かすので健康も良くなり、退屈でない時間を過ごすことができます。」

このガソリンスタンドの最年少社員であるパク氏は、社会での立場とは違い、ここでは古手社員たちの機嫌を伺いながら、いつもまめに走り回る。

彼は、「長年の会社生活を引退してから一時期もの寂しかったが、ガソリンスタンドでの末っ子社員として働きながら、新入社員になったような気分を感じる」と話し、「たまに仲間たちと仕事を終えて焼酎を飲む楽しさも欠かせない」と話した。

たまに苦しいときもある。息子と同じ年齢の20代の顧客の車に注油する途中、「無駄口言わずに、注油しろ」というぞんざいな言葉を聞くこともある。

最初は当惑したが、今はもう慣れた。無礼な顧客にむしろ丁寧に接するとほとんど自分の無礼さに気づき、謝る。

ユン社長は「若い注油員たちが勤めていた時には、ひんぱんな離職と欠勤で苦労していた」と話し、「長老年層の社員たちは瞬発力では劣るが、人間味と誠実さを持っていて、顧客への反応が良い」と話した。

このガソリンスタンドは、毎年20%の販売量増加率を記録して、現代(ヒョンデ)オイルバンクが今年から全国2200ヶ所余りのガソリンスタンドのうち、経営成果が優秀なガソリンスタンドに授与する「ベスト・プラクティス(Best Practice)」に選ばれた。



kimsunmi@donga.com