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神話創造のスチーム掃除機・・・売り上げ高1000億ウォン突破

神話創造のスチーム掃除機・・・売り上げ高1000億ウォン突破

Posted December. 07, 2005 08:36,   

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一主婦のアイデア商品がついに神話を作り上げた。

(株)ハン・ギョンヒ・スチーム掃除のスチーム掃除機は、01年に初製品を発売して以来、先月までの累積売り上げ高(工場渡し価格基準)が1000億ウォンを突破した。

これをよそに、ハン・ギョンヒ(42)社長は「これはスタートに過ぎない」と淡々とした反応だった。

○ 雑巾掛けが苦手なおかげで出た発明品

ハン社長の履歴は変わっている。

梨花(イファ)女子大学の仏文学部を卒業し、国際オリンピック委員会(IOC)で2年間広報業務に携わった。米国のカリフォルニア州立大学で経営修士号(MBA)を取得した後、米国のホテル、不動産コンサルティング会社、貿易会社などで現地職員より2、3倍高い実績を上げ、仕事に励んでいた。

1996年に結婚してからは、教育資源部の公開採用試験に合格し、事務官として勤めた。誰もがうらやましがるような花道を歩いていた。

ところが、主婦歴3年目の年に突如「ひらめき」がきた。ある日、家の掃除をやっているところへ、ふと「楽にふき掃除できる仕方はないかしら」ということに考えが及び、これが結局スチーム掃除機のアイデアにつながった。

公務員の職を惜しげもなく辞め、とりあえず会社から起こした。資本金は住宅担保融資などでようやく調達した8000万ウォンがすべてだった。

「ロケットを打ち上げる時代だから、掃除機くらいは朝飯前だろう」と意気込んでいた。

○一山超えればまた、一山

真空掃除機とふき掃除を結びつけるというアイデアそのものはよかった。しかし、アイデアは成功の10%に過ぎない。毎日大学の研究室を回り、実験を依頼し、工場に足を運び、サンプル生産を注文したが、返ってくるのは冷ややかな反応だけ。

ハン社長は「失敗するに決まっているのだから、お金を浪費するだけの女だと決めつけられた」と話す。研究開発2年でサンプル3000個を作ったが、耐久性に欠けるという理由で全部廃棄処分したつらい経験もある。

「流通の壁」も高かった。構造変更を経て、01年に待望の初作品を発売したが、売り上げ高は2億ウォンにとどまった。流通業者らは「真空掃除機があるのに、別途にスチーム掃除機を買う人がいるだろうか」とまったく乗り気でなかったが、彼女は説得に説得を重ねた。

○ 神話創造

このような紆余曲折の末に売り上げ高は、02年20億ウォン、翌年には40億ウォンと次第に増えてきた。使ってみた人たちの口コミがおのずと製品の公告になった格好だ。

インターネットのホームページには「母にプレゼントしたら、生まれて初めてほめられた」「10個ほど注文したい」など、相次いで商品への好評が殺到した。少ない量だが、輸出も手がけている。

いよいよ昨秋テレビショッピングチャンネルで製品放送を流すと、爆発的な人気となった。1時間で1万個近くも売れるほど、注文が殺到し、テレビショッピングの電話自動応答機(ARS)がダウンしたりもした。

売り上げ高は、昨年150億ウォンに続き、今年は11月までの時点で800億ウォン台にはね上がった。従業員が120人あまりに増えるほど、会社の規模も大きく成長した。

ハン社長は「いくら貧しくても質の高い生活を営む世の中を作るのが目標だ」と抱負を述べた。彼女は来年にも廉価なアイデア家庭用品を引き続き開発する計画だ。



jarrett@donga.com