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ニュージーランド女性首相、韓国女性に特別メッセージ

ニュージーランド女性首相、韓国女性に特別メッセージ

Posted November. 21, 2005 08:40,   

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「努力と節制、包容力、人間愛…。そして厚い面の皮です」

19日、APEC首脳会議の閉幕直後、釜山(プサン)のあるホテルのロビーで会ったニュージーランドのヘレン・クラーク首相は、「21世紀のリーダーの条件」という質問に、このように答えた。

「厚い面の皮…」

クラーク首相のこの答えは、苦労してインタビューをとりつけ、緊張していた記者の心を一気に解きほぐした。APEC首脳会議で厳重な警護を受け、秒単位で行動する首脳との接触は事実上、不可能だった。何とか会えたクラーク首相の補佐陣に、「韓国の若者、特に女性たちが最も会いたいと思う国際的リーダーの一人がクラーク首相だ」と、無理を言ってとりつけた席だった。

クラーク首相には、「女性初」というタイトルが付きまとう。女性初の長官、女性初の副首相、女性初の労働党党首…。

クラーク首相は、「女性も何かできる、女性もリーダーになれるという点を説得することが最も難しかった」とし、「これを乗り越えるには、徹底した信念と緻密な『キャリアプラン』が必要だった」と述懐した。

クラーク首相は、保守的な家庭に生まれたが、結婚後も主人の姓を使用せず、仕事のために子どもも生まなかった。女性を取り囲む慣習の壁と先入観を克服して、「女性初」の行進を続けてきた彼女に、「厚い面の皮」が必要だったという点は、容易に想像がつく。

クラーク首相は、「夢」を果たそうとする韓国女性に、第一に「自分がなぜそれを望むのか、何ができるのかから悩みなさい」と忠告した。第二に、「尊敬に値する人生の師匠を探して、役割モデル(role model)にしなさい」と語った。

さらにクラーク首相は、女性たちが夢を成し遂げるには、政府の役割が重要だと強調した。「仕事と家庭生活を並行しなければならない女性が、思う存分働けるように、良質の育児システムの提供が不可欠だ」と説明した。

クラーク首相は、韓国初の女性大統領を夢見る女性政治家や政治家志望者への忠告も忘れなかった。

「政治は権力ではなくサービスということを自覚しなければならない。女性たちの人脈も重要であり、何よりも女性支持グループを拡大することが必要だ。地方都市の市長職であれ国会進出であれ、一つずつ段階を踏んで進まなければならない」

「自分の夢をつかむ能力は、自分の中にある」という自信感を抱かせ、空港に向かったクラーク首相の後姿には、「厚い面の皮」よりも「暖かい顔」のイメージが残っていた。



credo@donga.com