「お金は後でも稼げるけど、苦しむ人々はいま助けなければ、どうなるかわかりません」
スラリとした体型、はっきりした目鼻立ちに白い肌。何の苦労もなく育ったように見えるオ・ウンジュ(30)氏は、落ち着いた外見とは違って、アフガニスタンの国際救護団体と外交団だけでなく、アフガンの政府官僚の間でも「ワンダーウーマン」として有名だ。
今回開館した女性教育カルチャーセンター建設の生みの親となり、各省庁や外交団をまわって門前払いを受けながらも、基金造成をとりつけた「悪役」として、また、貧困学校を訪れて、献身的に子供たちの面倒を見る「天使の手」として、よく知られている。
オ氏がアフガンと縁を結んだのは、東釜山(ドンプサン)大学を卒業し、00年に米バークレー・カリフォルニア大学と大学院で経営学を学んだ後、米国務省が後援する海外支援機構CIPUSAに入ってからだ。
そこで、アフガン支援プログラムを担当したオ氏は、02年にCIPUSAサンフランシスコ支部長に昇進、その翌年、現場の経験を積むために年俸6万ドルの地位を蹴って、グッッドネイバーズのカブール支部に無報酬のボランティアとして合流する。
「カブールで3年近く過ごし、稼いだ金をすべて使い果たしました。実は今でも、昔の職場から年俸をだすから戻ってこないかと言ってきます。でも、お金より大切なことは、消えていく生命に対する愛ではないでしょうか」
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